ART
新たな表現に挑む長場雄の第2章が詰まった作品集。
『カーサ ブルータス』2022年8月号より
July 21, 2022 | Art, Culture | a wall newspaper | photo_Kenya Abe text_Akiko Miyaura
長場雄が過去2回の個展で発表した作品をまとめた作品集を刊行。この一冊に込めたこだわりとは?
無駄のない線で描かれるドローイングは、ポップでチャーミング。シンプルだけど豊かさにあふれている。その作風で揺るがぬ知名度を手にした長場雄だが、この3年余りに開催した個展でも、積極的に新たな技法や表現を取り入れてきた。新作の作品集には、その進化と軌跡が濃縮されている。
Q 『Express More with Less』は、近年の長場さんの変遷を、ひとつの章として総括した作品集に感じました。
エースホテルのメモ帳にペンで画を描き、小さなサイズで展示をしたり、作品集制作をしたのが第1章とすると、アクリル絵具を使い、メモ帳のドローイングをキャンバスへと拡大した個展『Express More with Less』、その続編として大型のキャンバスワークや鏡面を使った立体作品などを展示した『The Last Supper』は第2章という感覚なんです。今回は、その第2章を形にした作品集と言えるのかな、と。
Q 『Express More with Less』は、近年の長場さんの変遷を、ひとつの章として総括した作品集に感じました。
エースホテルのメモ帳にペンで画を描き、小さなサイズで展示をしたり、作品集制作をしたのが第1章とすると、アクリル絵具を使い、メモ帳のドローイングをキャンバスへと拡大した個展『Express More with Less』、その続編として大型のキャンバスワークや鏡面を使った立体作品などを展示した『The Last Supper』は第2章という感覚なんです。今回は、その第2章を形にした作品集と言えるのかな、と。
Q 表紙回りの色も新鮮ですね。
デザイナーさんが緑を入れた表紙を提案してくれたとき、すごくいいなと感じてこの色に決めました。今回は中を見てもらうことを大切に、装丁はあえてシンプルにしています。また、このタイトルは以前、人から教わった言葉。“少ない情報で豊かな表現をする”
という意味が、僕の作風を言い当てていて、気に入っています。
デザイナーさんが緑を入れた表紙を提案してくれたとき、すごくいいなと感じてこの色に決めました。今回は中を見てもらうことを大切に、装丁はあえてシンプルにしています。また、このタイトルは以前、人から教わった言葉。“少ない情報で豊かな表現をする”
という意味が、僕の作風を言い当てていて、気に入っています。
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