ART
《硝子の茶室「聞鳥庵」》がついに直島へ。〈杉本博司ギャラリー 時の回廊〉オープン!
April 3, 2022 | Art, Architecture, Design, Travel | casabrutus.com | photo_Satoshi Nagare text_Jun Ishida
杉本博司の《硝子の茶室「聞鳥庵」》がヴェネツィア、ヴェルサイユ、京都を経て直島へ上陸。それを機に2022年3月12日に〈ベネッセハウス パーク〉にオープンした〈杉本博司ギャラリー 時の回廊〉は、初期作から最新作を一望できる世界的にも類を見ないギャラリーです。
ベネッセアートサイト直島に、杉本博司の初期作から最新作までが一堂に会する施設、〈杉本博司ギャラリー 時の回廊〉がオープンした。島内の「家プロジェクト」の一つである《護王神社》(2002年)に始まり、宿泊施設〈ベネッセハウス パーク〉内における写真作品の展示など(2006年)、直島に関わりの深いアーティストでもある杉本。この度〈ベネッセハウス パーク〉内に誕生した〈時の回廊〉は、写真作品はもちろんのこと、新素材研究所による建築プロジェクトに至るまで、杉本の多様な作品世界を体感できるものとなっている。
〈ベネッセハウス パーク〉を訪れると、まず出迎えてくれるのは、1階レセプションに飾られた1977年の写真作品《華厳の滝》だ。この作品は、のちに杉本の代表作「海景」が生まれるきっかけとなったものでもある。
杉本のルーツをたどるような展示は地下へと続き、《松林図》や「建築」シリーズなど以前から飾られていた作品に加え、今回、新たに「ジオラマ」など初期の写真シリーズが加わった。さらに《護王神社》の模型も設置されている。
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