ART
世界が注目する写真家・横田大輔の個展が2会場で同時開催。
September 6, 2016 | Art | casabrutus.com | text_Mariko Uramoto editor_Akio Mitomi
2016年、世界的に重要な写真賞のひとつ「フォーム・ポール・ハフ・アワード」を受賞し、国内外から高い評価を得るフォトグラファー・横田大輔。個展『MATTER / 』が恵比寿と東雲の〈G/P gallery〉2会場で同時開催!
プリントやパフォーマンス、インスタレーションといった幅広い表現方法を通じて、革新的で実験的作品を発表し続ける横田大輔。今年3月に受賞した「フォーム・ポール・ハフ・アワード」は、35才以下の才能ある写真家を奨励するもので、過去にタリン・サイモンやダニエル・ゴードンなどの若い才能をいち早く評価してきた世界的にも権威ある賞だ。
横田が2014年より取り組んでいる連作『Matter』は、これまで発表されることのなかったイメージを大量のロール紙に出力し、ワックスで固め、触角性や物質的側面を強調した作品。2015年には中国・アモイで『Matter』を発表した後、空き地に再設置し、作品を焼却するというパフォーマンスも行った。現在「あいちトリエンナーレ2016」に展示している『Matter / Vomit』はこのプロセスを4000カットにもおよぶ写真に記録し、再制作したものだ。
横田が2014年より取り組んでいる連作『Matter』は、これまで発表されることのなかったイメージを大量のロール紙に出力し、ワックスで固め、触角性や物質的側面を強調した作品。2015年には中国・アモイで『Matter』を発表した後、空き地に再設置し、作品を焼却するというパフォーマンスも行った。現在「あいちトリエンナーレ2016」に展示している『Matter / Vomit』はこのプロセスを4000カットにもおよぶ写真に記録し、再制作したものだ。
今回、恵比寿と東雲の2ヶ所で行われる『Matter / 』は連作の一大個展。まず、9月2日からスタートした〈G/P Gallery 恵比寿〉では『Matter/Vomit』とともに、アモイで行われた焼却パフォーマンスの様子をビデオインスタレーションとして発表する。続く9月14日より開催の〈G/P Gallery 東雲〉では、同作品を発展させたものを発表する予定。9月中に300ページにもおよぶ写真集『MATTER / BURN OUT』が発売されるほか、9月30日には写真家・小林健太を迎えたギャラリートークも行う。
MATTER /
〈G/P Gallery 恵比寿〉
〈G/P Gallery 東雲〉
江東区東雲2-9-13 TOLOT 2F TEL 03 6426 0624。9月14日〜10月22日。11時〜19時。日曜・月曜・10月2日〜11日休。
公式サイト