ART
河井美咲のピンクの巨大犬、おうちで飼ってみませんか?
| Art | a wall newspaper | text: Yuka Uchida
アート界に旋風を巻き起こす、NY在住アーティスト・河井美咲。代表作《Arty》がスモールサイズになってウェブで販売です!
Q ショッキングピンクの犬、《アーティ》について教えてください。
マサチューセッツ州に住む友達の犬、アーティがモデルです。毛がモジャモジャで長くて、前が見えないので、いつもお団子アタマです。2011年にスウェーデンの〈マルメ・クンストハレ美術館〉の個展で、ピンクの大きな犬の立体作品として発表しました。大きなクシで毛をといてあげたり、撫でてあげたりしてください。
Q 小さなアーティは買う(飼う⁉)ことができるんですね。
はい、最近ウェブショップに仲間入りしました! みんなが日常の中でも遊べるようにと思って。リードの先にクシを付けたので、ブラッシングしてあげてください。
Q NYに定住する前はどんな暮らしをしていたんですか?
トルコ、ネパール、タイなどを旅していました。手作りな日常がたくさんある国に、興味があります。自分の服を、植物を育てるところから作っている村人たち。道端で古いスーツケースを解体して、オリジナルな道具を作ってバイクを直すおじさん。シンプルに生きて工夫するところから生まれるアイデアに惹かれるんです。
Q NYで活動を始めてからは、路上でキキ・スミスに絵を買ってもらったこともあるそうですね!
そうなんです。でも、私はアーティストに詳しくなくて。彼女には「キキという名前は、かわいい猫ちゃんみたいですね」と言いました。そして「あなたはドローイングをしますか?」と聞いたところ、「いえ、立体作品を作っています」。「でも、ドローイングも楽しいよ。ぜひやってみて」と、おすすめしたのを思い出しました。
Q 実際に着たり、触ったりできる作品が多いのはなぜですか?
いろんな感覚を使って感じたほうが、もっと楽しめるんじゃないかって思います。私がスタジオで、作ったり遊んだりする楽しさを、そのまま体験してもらえたら。アートは、もっと身近で日常の中にあるものだということ。美術館やギャラリーにあるものだけが、アートではないということ。なんでもが、アートになるんです。
マサチューセッツ州に住む友達の犬、アーティがモデルです。毛がモジャモジャで長くて、前が見えないので、いつもお団子アタマです。2011年にスウェーデンの〈マルメ・クンストハレ美術館〉の個展で、ピンクの大きな犬の立体作品として発表しました。大きなクシで毛をといてあげたり、撫でてあげたりしてください。
Q 小さなアーティは買う(飼う⁉)ことができるんですね。
はい、最近ウェブショップに仲間入りしました! みんなが日常の中でも遊べるようにと思って。リードの先にクシを付けたので、ブラッシングしてあげてください。
Q NYに定住する前はどんな暮らしをしていたんですか?
トルコ、ネパール、タイなどを旅していました。手作りな日常がたくさんある国に、興味があります。自分の服を、植物を育てるところから作っている村人たち。道端で古いスーツケースを解体して、オリジナルな道具を作ってバイクを直すおじさん。シンプルに生きて工夫するところから生まれるアイデアに惹かれるんです。
Q NYで活動を始めてからは、路上でキキ・スミスに絵を買ってもらったこともあるそうですね!
そうなんです。でも、私はアーティストに詳しくなくて。彼女には「キキという名前は、かわいい猫ちゃんみたいですね」と言いました。そして「あなたはドローイングをしますか?」と聞いたところ、「いえ、立体作品を作っています」。「でも、ドローイングも楽しいよ。ぜひやってみて」と、おすすめしたのを思い出しました。
Q 実際に着たり、触ったりできる作品が多いのはなぜですか?
いろんな感覚を使って感じたほうが、もっと楽しめるんじゃないかって思います。私がスタジオで、作ったり遊んだりする楽しさを、そのまま体験してもらえたら。アートは、もっと身近で日常の中にあるものだということ。美術館やギャラリーにあるものだけが、アートではないということ。なんでもが、アートになるんです。

かわいみさき
1978年香川県生まれ、大阪育ち。京都芸術短期大学情報デザイン学科卒業。NY在住。〈P.S.1現代美術センター〉〈ボストン現代美術館〉など国内外で作品を発表。今夏はNYのギャラリー〈Salon 94〉で「モジャモジャでふわふわな家具を発表します!」とのこと
