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テーマは「火」。国際写真賞「プリピクテ」の展覧会が〈東京都写真美術館〉で開催中。
| Art, Design | casabrutus.com | text_Keiko Kusano special thanks_Megumi Yamashita
国際写真賞「プリピクテ」の東京巡回展が〈東京都写真美術館〉にて開催されている。ひとつのテーマを元に、クリスチャン・マークレー、サリー・マン、川内倫子ら12組の作品が選出されており、現代社会が抱えるさまざまな問題を浮き彫りにする展覧会だ。
「プリピクテ」とは、2008年にスイスのピクテグループによって創設された国際写真賞だ。約18カ月のサイクルで毎回ひとつのテーマを設け、現代社会が抱えるさまざまな問題を写真を通じて議論や対話を引き出すことを目的としている。9回目となる今回は『FIRE(火)』というテーマのもと、さまざまなバックボーンを持つ作家13名が選ばれた。
「火」という同じテーマではあるが、内容は実にさまざまだ。地球規模で起きている環境破壊や毎年発生する山火事をテーマにしたものもあれば、貧困層のために開設されたインドのやけどクリニックの真摯な取り組みをリアルに写したものなど火によるネガティブな結果を写したものがある一方で、火が生み出す美しい瞬間を切り取った作品もある。
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