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松本セイジによる“ねずみのANDY”が、天王洲の新たなギャラリーに登場。
| Art, Design | PR | text_Keiko Kusano
人や動物をモチーフとしたファニーな作品で、作家としてはもちろん、イラストレーターとして様々な企業の仕事を手がける松本セイジ。ねずみのANDYを中心にいろいろな動物を描いた作品が、東京・天王洲の〈YUKIKO MIZUTANI〉に登場しました。
飄々としていて、どこかユーモラス。思い思いにマイペースな表情を見せる動物たちの姿が、グラフィカルに繰り広げられる松本セイジの個展がはじまった。タイトルは『EVERYDAY』。そこに込められた意味を、松本は次のようにステイトメントに綴っている。
「素敵な時間は、実は日常の中に溢れている。何か新しい物や情報を手に入れなくても、新たな何かを求めて足を運ばなくても、自分にとって必要なものや、心地よい時間はすでに日常の中にたくさんある。動物たちのキャラクター作品にその気づきを表現しています」
「素敵な時間は、実は日常の中に溢れている。何か新しい物や情報を手に入れなくても、新たな何かを求めて足を運ばなくても、自分にとって必要なものや、心地よい時間はすでに日常の中にたくさんある。動物たちのキャラクター作品にその気づきを表現しています」
たくさんの動物と過ごした経験があるという松本が描く動物たちの表情は、日常を生きる私たちの気持ちともしっくり重なる。ねずみのキャラクター、ANDYには尻尾がないが、そこには「みんなが同じである必要はない」という松本の思いが込められているそうだ。思えば、人間社会というのはアクティブな人、パッシブな人、繊細な人、鈍感な人……と、さまざまな種族の動物がひしめき合っているようなもの。それぞれのキャラクターが共存する、平和で普遍的な世界が松本の作品には広がっている。
多くのメディアで松本の作品を目にする機会は多くても、実際にペインティングなどを間近で観ることができる機会は限られている。ぜひこの機会に、天王洲に足を運んでみて。
多くのメディアで松本の作品を目にする機会は多くても、実際にペインティングなどを間近で観ることができる機会は限られている。ぜひこの機会に、天王洲に足を運んでみて。
設営中、〈YUKIKO MIZUTANI〉でのペインティングの様子。緻密な筆致が作品を支えている。 Director of Photography : Toyohiro Matsushima, Editor : Kaisei Setoguchi
松本セイジ個展『EVERYDAY』
〈YUKIKO MIZUTANI〉東京都品川区東品川1-32-8 1F〈TERRADA ART COMPLEX Ⅱ〉内。TEL 03 6810 3885。2021年6月26日〜7月31日。 12時〜18時(金曜〜20時)。日曜・月曜・祝祭日休。入場無料。
松本セイジ
大阪府出身。大阪芸術大学卒業後、デザイナーとしてキャリアをスタートさせる。 その後、ニューヨークにて本格的にアーティスト活動を開始。丸い目をした遊び心あるキャラクターを描く。 これまでに東京、ニューヨーク、ロサンゼルスなどの都市で個展や アートイベントで作品を発表。ナイキ、ユニクロ、ニューヨーク・タイムズなど国内外の様々なアートを手がける。現在は、東京と長野を拠点に活動している。 公式サイト
