ART
ピクサー展 THE DESIGN OF STORY|NEW YORK
December 22, 2015 | Art, Culture | a wall newspaper | photo_Matt Flynn, Disney/Pixar text_Mika Yoshida & David G. Imber
来春日本公開が始まる最新作『アーロと少年』をはじめ、絶妙なストーリーテリングと高いCG技術の作品で子供から大人まで魅了するピクサー・アニメーション・スタジオ。クーパーヒューイットが企画・開催するピクサー展は、デザインプロセスに焦点を当てた展覧会だ。
アメリカ唯一のデザインミュージアムの面目躍如ともいうべき本展では、レアな手描きスケッチやストーリーボードなど450点を超すビジュアル資料を通じ、発想からクリエイションに至る過程を紹介する。なかでも目玉は同館自慢、「プロセスラボ」のタッチスクリーン・テーブルによるインタラクティブ展示だ。クリエイターがデザインという協働作業を通じ、観る側の感情をいかに動かすかを学ぶことができる。
またピクサーのアートワークから、関連する同館の所蔵品にリンクで飛べるようにもなっている。単なるアニメ紹介ではなく、デザイン全体への理解を深める工夫を凝らした展覧会だ。