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バンクシーは何位? ストリートアーティストのオークション売上ランキング10。

| Art, Culture | casabrutus.com | text_Yoshihiro Hoshina

アーティストの評価と人気を表すバロメーターのひとつがオークションでの落札結果。そこで昨年度(2019年1月1日〜10月20日)のオークションデータから、ストリート系アーティスト限定の売上ランキングで、バンクシーの人気と評価をチェックしてみた。

バンクシーの作品史上、もっとも高値(約13億円)を記録した作品《英国の地方議会》。 ©︎AFLO  最高値を記録した理由の詳細は本誌で。関連記事:最新号『バンクシーとは誰か?』発売中!
バンクシーの作品史上、もっとも高値(約13億円)を記録した作品《英国の地方議会》。 ©︎AFLO  最高値を記録した理由の詳細は本誌で。関連記事:最新号『バンクシーとは誰か?』発売中!
世界に数万人はいるストリート・アーティストにとって、オークションで作品を扱ってもらえるかどうか、そのハードルはかなり高い。ある意味、良し悪しは別にして現代アートとして市場に載るかどうか、その境界線がオークションと言えるかもしれない。
以下、ランキングを見ながら分析する。

 1. ジャン=ミッシェル・バスキア (アメリカ) $93,849,000
 2. カウズ (アメリカ) $90,305,600
 3. キース・ヘリング(アメリカ) $26,445,400
 4. バンクシー(イギリス) $24,594,500
 5. インベーダー(フランス) $1,507,800
 6. スティック(イギリス) $1,184,800
 7. ジョンワン(アメリカ) $710,700
 8. シェパード・フェアリー(アメリカ) $623,300
 9. フューチュラ2000(アメリカ) $328,300
 10. MR.ブレインウォッシュ(フランス) $258,800


出典:https://www.prnewswire.com/news-releases/artprice-by-artmarket-presents-the-top-25-street-artists-banksys-success-in-not-a-market-anomaly-300944766.html


そんなわけでこのランキングから分かるのは、まずグラフィティ/ストリート・アートというジャンルは、1970年代中期にニューヨークで生まれた “ワイルドスタイル” が起点になっており、その頃の作品はオークション市場でも高値で取引される傾向が強いということだ。
1位/ジャン・ミッシェル・バスキア 2017年、元ZOZOの前澤友作氏が123億円の最高額で落札したバスキア作品。  photo_Takuya Neda 『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』より。Yusaku Maezawa Collection, Chiba
 Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York
1位/ジャン・ミッシェル・バスキア 2017年、元ZOZOの前澤友作氏が123億円の最高額で落札したバスキア作品。  photo_Takuya Neda 『バスキア展 メイド・イン・ジャパン』より。Yusaku Maezawa Collection, Chiba
 Artwork © Estate of Jean-Michel Basquiat. Licensed by Artestar, New York
その意味でバスキア(1位)とキース・ヘリング(3位)という80年代にニューヨークで活躍し、早世した2人が今、現代アートの世界で確固たる地位を築いているのも当然だろう。
3位/キース・ヘリング 1983年、東京の〈ギャラリー・ワタリ〉で開催された個展のポスター。 photo_Yoshihiro Hoshina
3位/キース・ヘリング 1983年、東京の〈ギャラリー・ワタリ〉で開催された個展のポスター。 photo_Yoshihiro Hoshina
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