ARCHITECTURE
建築は完成したが家具で失敗!? そして改修は続く|平塚桂の京都〈Coffice〉ができるまで #03
| Architecture, Design | casabrutus.com | text_Katsura Hiratsuka editor_Ai Sakamoto illustration_ Kenji Oguro
音楽、本、デザイン。さまざまなカルチャーとは異なり、手に入れるとなるとハードルが高いのが建築です。でも等身大の物件ならば、できるかも……? そんな思いから、京都・浄土寺に小さなコワーキングスペース〈Coffice〉を立ち上げ「IoT」を生かした事業に挑戦することに。長年の取材で培ったノウハウや人脈は活かせるのか? 建築ライターが自ら出資し、スナック付き古民家を無人運営のコワーキングスペースに生まれ変わらせるまでの舞台裏を、赤裸々につづります。(短期集中連載/全3回の3回目)
かくして建築家、IT技術者や照明デザイナー、土壁ワークショップの参加者など、まわりの人々の知恵とマンパワーを頼り尽くした結果、絶妙なバランスで新旧が混ざり合う、ほかにはない場所ができました。しかし、すべてがスムーズに進んだわけではありません。
●お蔵入りした尖ったテーブルと高すぎたイス。
まずはイス。1階は元スナックで、長めのカウンターがあります。そこで高さ調整ができるハイチェアを5脚購入したのですが、想定したよりもカウンターが低く、一番下まで下げてもまったく合いません。仕方なく買い替えて、不要になったイスは中古家具店に売りました。差し引き約7万円の損失……。
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