奈良・御所街に棚田とつながる“風の森”の新・醸造所が誕生。吉村理設計の地産地消を具現化する建築とは?
『カーサ ブルータス』2024年10月号より
November 30, 2024 | Architecture | a wall newspaper | text_Katsura Hiratsuka
Photo Gallery写真ギャラリー
足元に棚田を控え、葛城山麓に横たわる建物はおよそ全長50m。吉野杉の間伐材を用い、地元の職人が漆喰を仕上げるなど、素材も地産地消だ。
背後の集落の眺望を確保すべく、建物は低く抑えられ、深い軒下は農作業の休憩や眺望の場として開放されている。
検査・分析室。興福寺から譲り受けた、興福寺旧金堂の瓦塼(長方形の瓦の材)を床に敷き、かつて利用していた木製搾り機を机に転用。
製造室。醸造と相性の良くない鉄製の金物を最小限にし、木を組んで大空間を実現した。
Loading...