ARCHITECTURE
NYのハイラインが、いよいよ全面開通! 5年後の街の姿は?
| Architecture | a wall newspaper | photo_Iwan Baan text_Mika Yoshida & David G. Imber map_Kenji Oguro editor_Yuka Uchida
NYの空中庭園、ハイラインがついに完成。その先にあるものは?
邪魔だし見苦しいし、こんな廃墟は開発の足かせだ! 2000年ごろ、当時のNY市長や開発業者にとって、廃線のまま放置された空き地ハイライン(以下HL)はまさに「鬼っ子」だった。撤去だ更地だ、と強硬な彼らに抵抗したのが、クリエイターを中心に有志が発足したHL保存会。その努力が実を結び、高架を生かした空中庭園が建設された。08年の第一区画オープンと同時に、歴史と未来が交錯するHLは市内屈指の名所となり、今や年間来訪者数500万人! 周辺の地価高騰はすさまじく、「廃墟美にあれほど無理解だった業者も、今は手のひらを返して高架を褒めそやすよ」と保存会の一人も苦笑いだ。
そして去る9月には最後の第3区画も一般開放された。最北端の34丁目から広がるのは、一面工事中のハドソン・ヤード。アメリカ史上最大規模とうたわれる再開発地区である。5棟のオフィスタワーをはじめ、100軒の店舗、学校、ホテルが建設中で、年間2400万人もの人々が利用予定とか。ロックフェラー・センター以来の巨大商業地区として、5年後には今とまったく異なる景観がHLの前に繰り広げられるはずだ。
そして去る9月には最後の第3区画も一般開放された。最北端の34丁目から広がるのは、一面工事中のハドソン・ヤード。アメリカ史上最大規模とうたわれる再開発地区である。5棟のオフィスタワーをはじめ、100軒の店舗、学校、ホテルが建設中で、年間2400万人もの人々が利用予定とか。ロックフェラー・センター以来の巨大商業地区として、5年後には今とまったく異なる景観がHLの前に繰り広げられるはずだ。
ハドソン・ヤードを擁するミッドタウンは、商業とビジネスの街。そしてHLの南端、ミートパッキングのあるダウンタウンはクリエイティブな街。隔たりのあった2エリアを遊歩道1本でつないだ意義は大きい。HLの端から端までは徒歩でおよそ40分。ぜひ実際に歩き通して、これからのNYをいち早く感じ取ってみては?
