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百花繚乱! 高知の名建築10【高知シティガイド】
April 30, 2023 | Architecture, Travel | PR | text_Housekeeper
海、山、川と雄大な自然を有する高知県には、訪れるべき名建築がたくさん。巨匠建築家による作品や海にそびえるビックリ建築など、見るべき10の建築を紹介します。
1.〈海のギャラリー〉林雅子(1966年)
日本の女性建築家のパイオニアが手がけた、2枚の折板が作り出す貝殻をかぶせたようなギャラリー。
高知県の西端に位置する土佐清水市。雄大な太平洋を望む自然豊かな町の一角に〈海のギャラリー〉はある。開館は1966年、手がけたのは女性建築家として初めて日本建築学会賞を受賞した林雅子だ。
高知県の西端に位置する土佐清水市。雄大な太平洋を望む自然豊かな町の一角に〈海のギャラリー〉はある。開館は1966年、手がけたのは女性建築家として初めて日本建築学会賞を受賞した林雅子だ。
それまで住宅建築を中心に手がけていた林による、数少ない公共建築の1つ。2枚の鉄筋コンクリートの折板が大屋根を形成しており、幅1.2mのアクリルのドームが2つの構造体を繋ぐ。アクリルドームがトップライトの役割を果たしており、差し込む光が2階の透明な展示ケースを通過して1階まで降り注ぐ。トップライトのほかに大きな窓がなく、全体が群青色に塗られた室内は海中を連想させる。
開館後は観光名所として人気を博した同ギャラリーだったが、2000年代初頭には時代の変化で廃館の危機を迎えていた。林の夫で建築家の林昌二や地元出身者らが中心となり保存運動が起こり、2003年にはモダンムーブメントにまつわる建築を調査する組織〈DOCOMOMO Japan〉が「日本におけるモダン・ムーブメントの建築100選」に選出。その結果、市による保存改修がなされ、2005年に再オープンを迎えた。現在も林による建築の魅力を伝えている。
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