ARCHITECTURE
スキーマ建築計画が立ち上げた国際交流の新拠点〈LLOVE HOUSE ONOMICHI〉とは?
January 24, 2023 | Architecture | casabrutus.com | photo_Yuna Yagi text_Katsura Hiratsuka
建築家・長坂常がひと目惚れした広島・尾道の築約110年の建物が、文化交流拠点へと再生されました。その空間的魅力と運営の狙いについて、長坂へ現地でインタビューをおこないました。
長坂常率いるスキーマ建築計画が2022年11月25日、広島・尾道に〈LLOVE HOUSE ONOMICHI〉をオープンした。長坂がひと目惚れし、21年夏に譲り受けた築約110年の茶園(さえん)を再生した、創造と文化交流のための施設だ。さる2022年3月には、再生前の茶園にて、譲り受けた経緯や今後の計画などについてインタビューをおこなったが、ついに完成となった。これから不定期で世界の多様な分野のクリエイターが滞在し、展覧会やイベントを開催していく。まずはオランダの〈ロイドホテル〉などを手がけたアートディレクター、スザンヌ・オクセナールを招き、作品展示と交流を行うという──。
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そんな事前情報を頼りに早速訪ねてみると、現れたのは民家然とした玄関の構え。目立つ看板などはなく、特にイベントが華々しく行われている様子は感じられない。不思議に思いながら挨拶すると、スザンヌがフレンドリーに出迎えてくれ、やがて玄関すぐ横の部屋から寝起きの長坂が登場した。
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