ARCHITECTURE
“飾らない” 装飾性が魅力。〈シハラ〉の新たな旗艦店。
『カーサ ブルータス』2022年10月号より
September 20, 2022 | Architecture, Design, Fashion | a wall newspaper | photo_Masanori Kaneshita text_Yoshinao Yamada
ミニマルなジュエリーで人気の〈シハラ〉の旗艦店が誕生。マイケル・アナスタシアデスとの共作ラインも注目です。
2010年に石原勇太が設立したジュエリーブランド〈シハラ〉。形状と構造を一体化させたそのジュエリーは、ピアスやネックレスに不可欠な留め具を取り払ったミニマルなデザインで知られる。人の身を飾る装身具でありながら装飾性を削ぎ落とした非装飾的なジュエリーという、二律背反ともいうべき魅力を持つ。
北青山にオープンした旗艦店は、これまですべての直営店を手がけてきたマウントフジアーキテクツスタジオ/原田真宏+原田麻魚によるもの。彼らが以前に設計した建物の1階に位置し、中庭と同じ床材が連続することで内外の境界を曖昧にする。雑然とした通りから中庭に足を踏み入れると一転して静かな場に切り替わり、石原は「神社における鳥居のように世界が切り替わるのを感じた」と話す。
店内中央に高透過ガラスで組んだ什器を置き、ジュエリーを宙に浮かぶように展示。またそれらを囲むように配した家具は石原のデザインによるものだ。彼がデザインするジュエリーのように幾何学的なフレームを持つ家具は多様に板が張られ、置き方によって椅子、テーブル、ベンチなどに姿を変える。「ベルベットの上にジュエリーを置くジュエラーとは違う、シハラの世界観を体感してもらう空間にしたかった」と石原は語る。
北青山にオープンした旗艦店は、これまですべての直営店を手がけてきたマウントフジアーキテクツスタジオ/原田真宏+原田麻魚によるもの。彼らが以前に設計した建物の1階に位置し、中庭と同じ床材が連続することで内外の境界を曖昧にする。雑然とした通りから中庭に足を踏み入れると一転して静かな場に切り替わり、石原は「神社における鳥居のように世界が切り替わるのを感じた」と話す。
店内中央に高透過ガラスで組んだ什器を置き、ジュエリーを宙に浮かぶように展示。またそれらを囲むように配した家具は石原のデザインによるものだ。彼がデザインするジュエリーのように幾何学的なフレームを持つ家具は多様に板が張られ、置き方によって椅子、テーブル、ベンチなどに姿を変える。「ベルベットの上にジュエリーを置くジュエラーとは違う、シハラの世界観を体感してもらう空間にしたかった」と石原は語る。
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