ARCHITECTURE
建築家が手がけた、空間ごと味わうカフェ。|長坂 常〈二階のサンドイッチ〉
『カーサ ブルータス』2022年4月号より
| Architecture, Design, Food | photo_Kenta Hasegawa text_Hikari Torisawa illustration_Yoshifumi Takeda
洗練された意匠やくつろぎを生むインテリア、美しい眺望……。コーヒーや食事だけでなく、空間ごと堪能できる建築家が手がけたカフェで、いつもと違う非日常のひとときを。
美術館の中と外をつなぐ柔らかなデザイン。
東京都現代美術館のリニューアル時に開店したカフェの什器設計では、「重厚な建築とのコントラストを求め、コルクやバーチ材などフランクさを感じさせる素材を選びました。美術館内のカフェという役割を超えて日常使いしてもらえるよう、周囲に広がる木場公園とのつながりを意識しています。また中庭を生かすことを考え、同じ什器を置いて内外に連続性を持たせました」。
東京都現代美術館のリニューアル時に開店したカフェの什器設計では、「重厚な建築とのコントラストを求め、コルクやバーチ材などフランクさを感じさせる素材を選びました。美術館内のカフェという役割を超えて日常使いしてもらえるよう、周囲に広がる木場公園とのつながりを意識しています。また中庭を生かすことを考え、同じ什器を置いて内外に連続性を持たせました」。
アールを描く空間にロングテーブルや円形のベンチ、スツールを配置。フリーなラウンジの機能も果たすスペースが完成した。

長坂 常
スキーマ建築計画主宰。家具、什器、住宅、美術館、商業施設から都市計画まで、さまざまなスケールで設計や空間デザインを手がける。リノベーションも多数。最近の仕事に〈黄金湯〉〈ギンザ・イニット〉〈武蔵野美術大学16号館〉〈ブルーボトルコーヒー〉など。
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