ARCHITECTURE
湯畑に包まれるような空間体験を。群馬・草津に隈研吾の設計による温泉宿が誕生。
June 27, 2022 | Architecture, Design | casabrutus.com | text_Kana Endo
群馬県を代表する温泉地・草津に誕生した、隈研吾の設計による温泉宿〈草津温泉きむらや〉。湯畑に自然に転がっている浅間石を、湯気を思わせるカーブを描きながら外壁に配し、素材やデザインから草津温泉を体感できる空間になっている。
群馬県の名湯・草津温泉といえば、温泉街の中央に広がる湯畑がアイコンだが、その湯畑を一望できるロケーションに隈研吾の設計による温泉宿〈草津温泉きむらや〉が開業した。そのコンセプトは「湯畑の立体化」というように、湯畑を五感で感じられる宿となっている。最も特徴的なのはその外壁で、湯畑にある浅間石をそのまま配置。しかもその石の配置は、湯畑から立ち上がる湯気の描くカーブに着想を得たデザインだ。またインテリアにも浅間石を砕いて擦り込んだ和紙やテラゾーを使っており、湯畑を立体的に再現したかのような建築になっている。
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