甲斐みのりが案内する“おいしい名建築”を訪ねて、京都旅へ。
May 17, 2022 | Architecture, Culture, Food, Travel | casabrutus.com | photo_Ryumon Kagioka text_Housekeeper
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著者の甲斐みのりさん。東山の迎賓館〈長楽館〉にて。
四条河原町〈東華菜館 本店〉の個室。木製のアーチには曲木の技術が活かされている。
建築だけでなく、甲斐さんが選んだ「おいしい」ものも同時に紹介されている。
四条大橋西詰に建つ〈東華菜館 本店〉は、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ唯一のレストラン建築。
玄関のバロック風のテラコッタ装飾が見どころの一つ。
甲斐さんが「もっとも心に残った」という〈国立京都国際会館〉は、丹下健三に師事した大谷幸夫の作。京都に暮らしていても訪れたことがない人が多いという。
V字形柱が3つ並ぶ〈国立京都国際会館〉のメインラウンジ。右手に見える椅子やテーブルをはじめ、館内の家具のほとんどが剣持勇のオリジナルデザイン。
〈国立京都国際会館〉に隣接する村野藤吾最晩年の作品〈ザ・プリンス京都宝ヶ池〉。
〈ザ・プリンス京都宝ヶ池〉にも建築ツアープランがある。「京都の施設はこのようなツアーを開催しているところが多いので、施設ごとに調べて参加してみると、個人でめぐる以上により深い知識を得られると思います。私自身よく建築ツアーに参加しています」
同じく村野藤吾作、〈ウェスティン都ホテル京都〉。「村野藤吾が手がけた内装や家具が残されている部屋があり、村野スイートのアフタヌーンティープランも。宿泊するよりも手頃に村野藤吾の世界を感じられるので、ぜひおすすめしたいです」
〈ウェスティン都ホテル京都〉内の数寄屋風別館〈佳水園〉は、2020年に中村拓志により、村野藤吾の意匠を継承しつつ大規模リニューアルされた。
隈研吾が建築デザイン監修を手がけ、2020年に開業した〈新風館〉の新館。中には〈エースホテル京都〉が併設されている。
エースホテルは1999年シアトルに誕生。日本初上陸の地に選んだのが京都だった。地元クリエイターとのコラボレーションも注目されている。
2020年に青木淳・西澤徹夫設計共同体の設計で大規模改修を行った〈京都市京セラ美術館〉。
〈京都市京セラ美術館〉は日本最古の美術館建築。
エリアごとに名建築とおいしいものを紹介している。
鴨川沿いの「川床」と、モダンな洋館が共存する街並み。京都が継承し、守ってきた景色だ。