ARCHITECTURE
隈研吾による石の超建築、角川武蔵野ミュージアム。
『カーサ ブルータス』2020年10月号より
November 13, 2020 | Architecture, Design | THE BEST MUSEUMS 2020:Kengo Kuma | text_Naoko Aono
隈研吾の最新美術館は2万枚の花崗岩で覆った石の建築。“木” をふんだんに使用した〈国立競技場〉とは対照的な、“石” をダイナミックに使ったミュージアムの誕生です。
巨大な岩か、結晶のようなフォルム。間近で見ると想像以上の大きさに圧倒される。隈研吾が設計した〈角川武蔵野ミュージアム〉はアート、文学、博物のジャンルを超えるミュージアムだ。8月のプレオープンに続き、11月6日にグランドオープンした。
開口部が少なく、遠目には均質な外壁のテクスチャーのせいでスケール感が惑わされる。実際には地上5階、水盤からの高さは30mにもなる建物だ。中に入ってフロアを上っていくとあらゆるものを展示対象とする「グランドギャラリー」、荒俣宏監修の現代版 “驚異の部屋” (近世ヨーロッパの王侯貴族が珍奇なコレクションを展示した部屋)「荒俣ワンダー秘宝館」、松岡正剛が監修、2万5000冊の本が独自の分類で並ぶ「エディットタウン」など魅惑的な空間が次々と現れる。
開口部が少なく、遠目には均質な外壁のテクスチャーのせいでスケール感が惑わされる。実際には地上5階、水盤からの高さは30mにもなる建物だ。中に入ってフロアを上っていくとあらゆるものを展示対象とする「グランドギャラリー」、荒俣宏監修の現代版 “驚異の部屋” (近世ヨーロッパの王侯貴族が珍奇なコレクションを展示した部屋)「荒俣ワンダー秘宝館」、松岡正剛が監修、2万5000冊の本が独自の分類で並ぶ「エディットタウン」など魅惑的な空間が次々と現れる。
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