【東京・桜新町】サザエさんの町を彩る新名所 〈長谷川町子記念館〉。|甲斐みのりの建築半日散歩
October 21, 2020 | Architecture, Culture, Design, Travel | casabrutus.com | photo_Ryumon Kagioka text_Minori Kai
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〈長谷川町子記念館〉前の銅像は、長谷川町子、サザエさん、いじわるばあさんがおしゃべりする、『サザエさん うちあけ話』の表紙がモチーフ。
記念館の1階常設展示室。2階常設展示室、2階企画展示室と合わせて、空間作りを担当したのは、以前紹介した〈豊島区立 トキワ荘マンガミュージアム〉と同じく、数多くの美術展や美術館を手がける丹青社。
奥の〈長谷川町子美術館〉はレンガ、手前の〈長谷川町子記念館〉はスクラッチタイル、外壁には互いに馴染む素材を使用している。
1階常設展示室には、昭和の六畳間を再現した空間が。ブラウン管のテレビからは、懐かしい映像が流れる。季節に合わせて模様替えされる。
2階常設展示室の入口には、長谷川町子愛用の仕事机が。町子が描いた猫の絵も飾られている。
企画展「長谷川町子生誕百年記念展」(現在は終了)に展示されていた、「サザエさん」の重版を伝えるポスター。「サザエさん」は、町子が3姉妹で運営していた出版社「姉妹社」から出版されていた。
V字型に設計された〈長谷川町子記念館〉のアプローチは、〈長谷川町子美術館〉のアプローチと直線でつながるように考えられた。
記念館1階の購買部・喫茶部。販売もされている琺瑯のランプシェードは、墨田区の職人オリジナル。釉薬の色は『サザエさん』の表紙に使われていた色をイメージしている。
喫茶部でひと休み。全て異なる『サザエさん』のイラストが焼き付けられた喫茶部オリジナルのコーヒーカップ(非売品)の中身は、銀座の老舗コーヒー店の豆を使った「ミルク珈琲(ホット)」400円。お茶うけは、町子が毎日パパイアを好んで食べていたことから生まれた「ドライパパイア」100円。
購買部には、長谷川町子の表紙原画など、全95種のポストカードが揃う。企画やデザインが秀逸なグッズを手がけたのは、ミュージアムグッズのプロフェッショナル「East」。
長谷川町子がエプロンのために描いた図案を、昭和の時代から作り続けられているベーシックな形のグラスにシルクスクリーン印刷したコップ。各700円。
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