東京ミッドタウンで4日間限りのメディアアートのお祭り開催! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

東京ミッドタウンで4日間限りのメディアアートのお祭り開催!

毎年秋の『Tokyo Midtown DESIGN TOUCH』や、〈サントリー美術館〉〈21_21 DESIGN SIGHT〉などアート&デザインとともに歩む〈東京ミッドタウン〉で新たなメディアアートのお祭りがスタート! 2月21日から24日の4日間、世界的メディアートの権威『アルスエレクトロニカ』の注目の作品がやってきます。

ジェイコブ・トンスキーの作品《Balance From Within》。ソファは床と完全に固定されているわけではなく、外側と内側の動力を受けながら絶妙にバランスを保っている。 ©Jacob Tonski
アート、先端テクノロジー&サイエンスの祭典として世界的な知名度を誇る『アルスエレクトロニカ』とタッグを組んで〈東京ミッドタウン〉が開催する『未来の学校祭』。「デザインやアートを通じて学校では教えてくれない未来のことを考える新しい場」をコンセプトに、世界各国から16組のクリエイターが参加し、〈東京ミッドタウン〉内各所で作品展示やパフォーマンス、ワークショップ、トークショーなどを行う。

テーマは「ギリギリ」。さまざまなアーティストやクリエイターがセーフかアウトか、あいまいな境界にチャレンジする。たった一本の脚で危うげにバランスを取るソファ《Balance From Within》は均衡と崩壊の境界に挑戦。ソファは床と完全に固定されているわけではなく、外側と内側の動力を受けながら自立している。ソファの内側には、人工衛星にも採用されている姿勢制御装置やリアクション・ホイールを搭載し、外部からの圧力を感知して反対方向への動力を起こして、絶妙にバランスを保っている。
作者のCod.Act(コッド・アクト) は作曲家のアンドレと建築家のミッチェルのデコスター兄弟によるアートユニット。2012年文化庁メディア芸術祭では大賞にも輝いた。 ©Vavier Voirol
ねじれたり、うねったりして巨大なゴムチューブが床をうごめくサウンド・インスタレーション《πTon(ピトン)》。人間の声を合成した音がホースの動きに合わせて響き、不規則にくねくねと動き回る。その様子はまるで生き物のようで、人工物と生き物の境界線を曖昧にする。
まるで感情を宿したようなヒューマンロイド《SEER》は藤堂高行による作品。制作協力:制御プログラム:三井所高成、電子回路設計:小山裕貴。
眉毛、目、まぶたを自在に動かして豊かな表情を作り出す、SNSで話題の感情表現シミュレーション・ロボット《SEER》も登場。近くにいる人間の目を認識してアイコンタクトをとったり、相手の表情を真似したり。「人間の心を読んでいるのでは」と思ってしまいそうなエモーショナルな表情に注目したい。
光の球がふわふわと漂う《ObOrO》はRyo Kishiの作品。 ©ryo kishi
他にも、送風機からの風で光の球を制御する照明装置《ObOrO》、すぐに割れてしまうはずのシャボン玉の命を永久に留める《The Long Now》などユニークな作品が披露される。メディアアートはその場で見て、体験するからこそ得られるおもしろさがある。また、エキシビションやパフォーマンスの鑑賞だけでなく、ワークショップやトークショーなど参加型のイベントもあり、ビギナーも楽しめる内容だ。
ヴェレーナ・フリードリヒが手がけた、浮かび続けるシャボン玉装置作品《The Long Now》。 photo by Kristof Vrancken
私たちは進歩めざましい最先端技術とどう向き合っていくべきか。デザインやアートを通じて、サスティナブルな未来の社会を探るきっかけになりそうだ。

未来の学校祭

2019年2月21日〜24日。〈東京ミッドタウン〉東京都港区赤坂9-7-1。東京ミッドタウン・コールセンターTEL03 3475 3100。