ART
人気作家・奥山由之が捉えた《気仙沼漁師カレンダー》。
| Art | casabrutus.com | text_Yusuke Fukui
独特の作風で写真や映像表現の在り方を模索ししつづける気鋭の写真家・奥山由之が、気仙沼の漁師たちの生き様を切り取った《気仙沼漁師カレンダー2019》が発売。
2011年に《Girl》で写真新世紀優秀賞を受賞し華々しいデビューを飾った後、数々の写真集・写真展で作品を発表。現在は雑誌、広告、TVCMやミュージックビデオなど、幅広い分野で活躍し、『Forbes』2018年10月号にて、「世界に影響を与える30歳未満の日本人30名」の一人に選ばれるなど、世界中から注目を浴びている写真家・映像作家の奥山由之。彼が宮城県・気仙沼に水揚げしにくる漁師たちと日々を共にして撮影した《気仙沼漁師カレンダー2019》が10月7日に発売される。
この《気仙沼漁師カレンダー》は、「気仙沼の宝は“漁師”」と、2011年の震災前から気仙沼の女将の集まり〈気仙沼つばき会〉により発案されていたもので、2013年の1作目は写真家・藤井保が担当。その後、浅田政志、川島小鳥、竹沢うるまと、錚々たる写真家たちが引き継いできた。
今回の撮影で、奥山は80本以上ものフィルムを使用した。漁師たちに「本当にこのカメラでいいのか?」と言われながらも、小型カメラだからこその距離感で、漁師たちの勢いが映し出されている。奥山は「本当に同じ時代を、同じ時を生きている人たちなのか。(中略)その眼差しや、言葉や、素振りは、まるで初めて出会う生命体の様でした。」と語る。彼の眼に、気仙沼の漁師たちはどのように映ったのか。カレンダーをめくりながら確かめてほしい。
今回の撮影で、奥山は80本以上ものフィルムを使用した。漁師たちに「本当にこのカメラでいいのか?」と言われながらも、小型カメラだからこその距離感で、漁師たちの勢いが映し出されている。奥山は「本当に同じ時代を、同じ時を生きている人たちなのか。(中略)その眼差しや、言葉や、素振りは、まるで初めて出会う生命体の様でした。」と語る。彼の眼に、気仙沼の漁師たちはどのように映ったのか。カレンダーをめくりながら確かめてほしい。
《気仙沼漁師カレンダー2019》
見開きB4/二つ折りタイプ。1ヶ月1ページ。1500円(税別)。TEL 070 5628 9438「気仙沼つばき会」事務局。
