ART
植物園で開催中! ジョージア・オキーフ『ハワイのヴィジョン』。
『カーサ ブルータス』2018年8月号より
July 18, 2018 | Art | a wall newspaper | ©2018 Georgia O’Keeffe Museum / Artists Rights Society (ARS), New York text_Mika Yoshida & David G. Imber
ジョージア・オキーフがハワイを訪れたのは1939年、51歳の時のこと。ニューヨークのボタニカルガーデンで現在開催中の『ハワイのヴィジョン』は、ハワイ滞在で制作した色鮮やかなペインティングの展示はもちろん、描かれた実際の植物を温室で観賞できるという、植物園ならではのユニークな展覧会だ。
作品15点が一堂に会するのは1940年の公開以来、今回が初。ショートフィルムでオキーフの業績を改めて確かめるコーナーもあれば、パッケージングやテキスタイルを通じて1930年代当時のハワイ文化に親しむセクションも。トロピカルな植生の間を進んでいくと、ハワイの伝統的な住居が現れる。また9週間にわたるオキーフのハワイ旅行をビジュアルやテキストで解説した部屋も必見。マンハッタン南部から地下鉄で1時間半と決して近くはないにもかかわらず、「オキーフのハワイ」を多角的に掘り下げた本展にはすでに多くのファンが足を運んでいる。
〈New York Botanical Garden〉2900 Southern Boulevard, Bronx, NY TEL (1)718 817 8700 〜10月28日。10時〜18時。火曜休。23ドル(土・日28ドル)