没後30年。イサム・ノグチの活動の全容が明らかに!? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

没後30年。イサム・ノグチの活動の全容が明らかに!?

世界市民として生きたノグチの活動のなかでも彼の庭園への情熱に焦点を当てた展覧会が、〈東京オペラシティ アートギャラリー〉にて開催となる。

イサム・ノグチ《チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園》1961-64年 (c) The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Arthur Levine.
イサム・ノグチのポートレイト (c) The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Jack Mitchell.
20世紀を代表する芸術家、イサム・ノグチ(1904〜1988)。日本人の父親とアメリカ人の母親を持つ彼は世界文化を横断しながら生き、彫刻をはじめ、舞台や家具、照明器具《あかり》のデザイン、陶芸、庭、ランドスケープ・デザインまでさまざまな作品を手がけた。
イサム・ノグチ《スライド・マントラの模型》 1966-88年 石膏 イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)蔵(公益財団法人イサム・ノグチ日本財団に永久貸与) (c) The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] – JASPAR.
イサム・ノグチ《空間のうねり#2》 1968年 アフリカ産花崗岩 イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)蔵(公益財団法人イサム・ノグチ日本財団に永久貸与) (c) The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] – JASPAR. Photo by Michio Noguchi.
イサム・ノグチ《スライド・マントラの模型》 1966-88年 石膏 イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)蔵(公益財団法人イサム・ノグチ日本財団に永久貸与) (c) The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] – JASPAR.
イサム・ノグチ《空間のうねり#2》 1968年 アフリカ産花崗岩 イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)蔵(公益財団法人イサム・ノグチ日本財団に永久貸与) (c) The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] – JASPAR. Photo by Michio Noguchi.
没後30年に合わせて開催される「イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─」では、彼の幅広い活動を多方面から紹介。なかでもノグチが抽象彫刻の分野にあっても常に“身体”を意識し続けたことや、そうした意識が子どものための遊具デザインやランドスケープといった人間をとりまく環境へ向かい、ノグチ自身が言うところの、“空間の彫刻”=庭園への情熱へと拡大していったことに焦点を当てる。
イサム・ノグチ《マーサ・グラハムの舞台「ヘロディアド」のための舞台装置》 1944年 (c) The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Arnold Eagle.
イサム・ノグチ《北京ドローイング(横たわる男)》1930年 インク、紙 イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)蔵 (c) The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Kevin Noble.
イサム・ノグチ《マーサ・グラハムの舞台「ヘロディアド」のための舞台装置》 1944年 (c) The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Arnold Eagle.
イサム・ノグチ《北京ドローイング(横たわる男)》1930年 インク、紙 イサム・ノグチ庭園美術館(ニューヨーク)蔵 (c) The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum, New York / Artist Rights Society [ARS] - JASPAR. Photo by Kevin Noble.
また、若きノグチが北京で描いた毛筆による身体ドローイングをはじめ、モダンダンスの開拓者マーサ・グラハムとのコラボレーションによる舞台関連作品、日本で制作された陶作品や光の彫刻「あかり」のデザイン、さらには《イェール大学バイニキ稀覯書・写本図書館のための沈床園》(1960〜1964)や《チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園》(1961〜1964)などの庭園やランドスケープに関わる模型・資料・動画を展示。さらに、晩年の峻厳な石の彫刻まで、「異文化の融合」や「生活と環境の一体化」をめざしたノグチの活動の全容を、ノグチが世界各地で手掛けた作品を通して紹介する。

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『イサム・ノグチ ─ 彫刻から身体・庭へ ─』

〈東京オペラシティ アートギャラリー〉

東京都新宿区西新宿3-20-2
3F TEL 03 5777 8600(ハローダイヤル)。7月14日〜9月24日。11時〜19時、金土11時〜20時。最終入場は閉館30分前まで。月休(祝日の場合翌火休)、8月5日休。一般 1,400円。