ネット空間からやってきた、ラファエル・ローゼンダールを知っていますか? | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

ネット空間からやってきた、ラファエル・ローゼンダールを知っていますか?

インターネット空間を発想と発表の場とするオランダ出身のアーティスト、ラファエル・ローゼンダールの個展が2月10日より青森県の十和田市現代美術館で開催される。

Much Better Than This, Times Square Midnight Moment, New York, 2015 photo_Michael Wells(参考画像)
ラファエル・ローゼンダール。Photo_Christina Latina
Installation view from Nova, Museo Image E Son, Sao Paulo, 2012(参考画像)
インターネットブラウザーの一つGoogle Chrome。そのChromeのプラグインとして《Abstract Browsing》という作品をウェブで公開したのがラファエル・ローゼンダールだ。Webサイトをこのプラグインによって文字や写真ではなく、色のパッチワークのように抽象的な構成画面にリアルタイムに変換する作品だ。Chrome Web Storeからダウンロードできる。
Abstract Browsing 15 05 02 (Gmail), 2015, Jacquard Weaving, 266x144 cm. photo_Don Lewis(参考画像)
ローゼンダールはこうしたインターネット空間を発想と表現の場にした、色鮮やかなアートを2001年から自身のウェブ上で発表してきた。スクリーン上の色彩は彼が恣意的に色を塗っているわけではなく、プログラミングによって生成する。ネット上の画像や文字列を改ざんしたわけではなく、元となっている画像も文字情報も、抽象化された色彩画面もどちらもリアルだ。普段ネットで目に入る情報の別の側面の美しさとともに、ネットという、いつでもどこからでも閲覧できるアクセシビリティの良さもあってローゼンダールのサイトには年間5000万回を超えるアクセスがあるという。

個展は十和田市現代美術館が世界初。本展ではこれまでインターネット空間で発表されてきたプログラム映像を展示室の壁面全体に8つ投影する大規模なインスタレーションが登場する。パソコンや携帯端末のスクリーンで見ていたものに、一変して包まれるという不思議な感覚に襲われるだろう。

『ラファエル・ローゼンダール ジェネロシティ 寛容さの美学』

〈十和田市現代美術館〉青森県十和田市西二番町10-9 2月10日~5月20日。9時~17時。月曜休館(2月12日、4月30日、5月1日は開館)。

ラファエル・ローゼンダール

1980年オランダ生まれ。インターネット・アートの代表的存在。ヴェネツィア・ビエンナーレをはじめとする世界的な国際展、ポンピドゥ・センター、アムステルダム・ステデリック美術館等の展覧会に参加してきた。2015年の ニューヨーク、タイムズ・スクエアの電光掲示板を使ったインスタレ ーションは有名。日本との関わりも深く、Takuro Someya Contemporary での個展(2010、2016、2017)、「セカイがハンテンし、テイク」(川崎市市民ミュージアム、2013)、茨城県北芸術祭(2016)で作品を発表している。

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