ART
肖像権の限界に挑み続ける写真家・藤原聡志の個展。
August 4, 2017 | Art | casabrutus.com | text_Housekeeper editor_Ai Sakamoto
10月15日まで、ミラノにあるギャラリー〈オッセルヴァトリオ〉にて開催中。藤原の代表作に加え、昨年、プラダ財団からの委託により制作された実験的な作品も公開されている。
ミラノにあるプラダ財団の展示施設〈オッセルヴァトリオ〉で、日本人写真家の藤原聡志による名作展『EU』が開催されている。藤原は現在ベルリンを拠点に、接写や、トリミングなどのデジタル画像処理により個人を特定できない作品で、肖像権の限界に挑み続ける作家。ルイージ・アルベルト・チッピーニがキュレーターを務める本展では、“欧州での写真作品の独自性”における表現の枠組みの存在について問いかけ、それに代わるものとして藤原作品と、その新たな表現方法を展示している。
会場は2つのセクションで構成され、1つ目の空間では、同財団が昨夏開催した実験的なメディア研究プロジェクトで藤原に制作を委託した「5K Confinement」を再構築して公開。2つ目のセクションでは、ヨーロッパ各国の首都で撮影した、さまざまなシリーズの代表作を集め、あらゆる視覚的暴力を展示している。日本が世界に誇る気鋭の写真家による新たな表現に、ミラノの地で触れてみたい。
会場は2つのセクションで構成され、1つ目の空間では、同財団が昨夏開催した実験的なメディア研究プロジェクトで藤原に制作を委託した「5K Confinement」を再構築して公開。2つ目のセクションでは、ヨーロッパ各国の首都で撮影した、さまざまなシリーズの代表作を集め、あらゆる視覚的暴力を展示している。日本が世界に誇る気鋭の写真家による新たな表現に、ミラノの地で触れてみたい。
『EU』
〈Osservatorio〉