「現実とはなにか」を問う、レアンドロ・エルリッヒの最大規模個展。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

「現実とはなにか」を問う、レアンドロ・エルリッヒの最大規模個展。

日本では〈金沢21世紀美術館〉に恒久展示されている《スイミング・プール》が有名なアルゼンチン出身のアーティスト、レアンドロ・エルリッヒの個展が11月18日より〈森美術館〉でスタートする。初期の頃から新作まで全40点の作品が登場する世界最大規模の展示だ。

レアンドロ・エルリッヒ 《建物》 2004年 リノリウムにデジタルプリント、照明、鉄、木材、鏡 800×600×1,200cm 展示風景:104-パリ、2011年 ※参考図版
服を着たままプールの中を歩く人、あるいは建物の壁面に軽々とぶら下がる人。レアンドロ・エルリッヒの作品は、私たちが見慣れた風景にトリックをしかけ、好奇心をくすぐる不思議な光景を見せてくれる。インスタレーション空間に鑑賞者が入り、自らが作品の一部となって鑑賞を楽しむことができるのも作品の特徴だ。

プールや壁、試着室など私たちに馴染み深いモチーフを用いることで、アートになじみのない人にもわかりやすく興味を喚起させるエルリッヒ。自身の作品について「日常に潜む窓として、新しい世界に目を向けさせ、現実の構造や成り立ちについて考察を促す」と語るように、当たり前の光景から私たちに驚きを与え、「現実とはなにか」という疑問を投げかける。

今展は1995年に制作された初期の作品から新作まで全40点で構成。24年間にわたる活動の全容を紹介する。エルリッヒ作品の中でも特に人気の高い「建物」シリーズも登場し、重力に逆らいながら壁面にくっつくアクロバティックな鑑賞が楽しめる。
レアンドロ・エルリッヒ 《スイミング・プール》 2004年 コンクリート、ガラス、水 280×402×697cm 所蔵:金沢21世紀美術館 撮影:木奥惠三 画像提供:金沢21世紀美術館 ※参考図版
レアンドロ・エルリッヒ 《建物》 2004年 リノリウムにデジタルプリント、照明、鉄、木材、鏡 800×600×1,200cm 展示風景:ニュイ・ブランシュ、パリ、2004年 ※参考図版
レアンドロ・エルリッヒ 《試着室》 2008年 パネル、フレーム、鏡、スツール、カーテン、照明 サイズ可変 展示風景:イグアテミ・ショッピングモール、サンパウロ、2016年 撮影: Luciana Prezia Courtesy: Iguatemi Shopping Mall
レアンドロ・エルリッヒ 《精神分析医の診察室》 2005年 ソファ、本棚、机、椅子、カーペット、ガラス、照明のある同じサイズの2部屋 サイズ可変 展示風景:プロア財団、ブエノスアイレス、2013年 撮影:Clara Cullen ※参考図版

『レアンドロ・エルリッヒ展 見ることのリアル』

〈森美術館〉

東京都港区六本木6-10-1
六本木ヒルズ森タワー53F TEL 03 5777 8600。10時〜22時(火曜〜17時)。11月18日〜2018年4月1日。会期中無休。入場料1,800円。

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