オラファー・エリアソンにカメラが密着! その制作の秘密に迫ります。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

オラファー・エリアソンにカメラが密着! その制作の秘密に迫ります。

世界が注目するアーティスト、オラファー・エリアソン。その貴重なドキュメンタリー映画が公開されます!

故郷のアイスランドにリサーチトリップするオラファー。旅先では必ず自ら写真を撮影する。
今、世界がその作品を待ち望むアーティストの名を挙げるとしたら、オラファー・エリアソンは間違いなくその筆頭となるだろう。2003年にロンドンの〈テート・モダン〉で人工の太陽の光を創出した《ウェザー・プロジェクト》、08年にNYのダウンタウンエリアを巨大な展示会場と化した《ザ・ニューヨークシティー・ウォーターフォールズ》と、アート界を超え広く人々を魅了する作品を発表してきたオラファー・エリアソン。あまりメディアに登場することのない彼の創作活動に密着したドキュメンタリー映画が公開される。09年に制作された『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』だ。
氷河内部にある管状の穴“ムーラン”の撮影を試みる。意外にもカメラはフィルム派。
© Jacob Jørgensen, JJFilm, Denmark
映画は、06年から08年にかけて、NYでのプロジェクトや金沢、豊島での展示準備に取り込むオラファーの姿を追う。家族が住むコペンハーゲンとスタジオのあるベルリン、NY、アイスランドと世界中を旅しながら作品制作を行うオラファーの日常は、それだけで十分刺激的だ。しかし、この映画を貴重かつユニークなものにしているのはオラファーの空間や視覚をめぐる言葉であり、時折画面を通して彼が観客との間で試みる知覚的実験だろう。それらはまるで彼の作品の種明かしのようでもある。

この映画の日本公開にあたりオラファーは一切のインタビューを受けなかったと聞くが、それもうなずける。なぜなら、彼のアートに関する考え方から、影響を受けたもの、そして制作方法まで、すべてはここで示されているからだ。映画のなかで、オラファーは繰り返し作品が鑑賞者の参加によって完成することを語る。この映画から何を感じ、何を得るのかもまた、鑑賞者次第。オラファー・エリアソンは、どこまでも開かれている。

映画に登場するのはこんな作品です!

The Weather Project (2003)
オラファーを一躍有名にしたのが、2002年に〈テート・モダン〉で展示された《ウェザー・プロジェクト》。タービンホールに鏡と発光体、霧を用いて、人工の太陽を作り出した。
Shutterstock/AFLO
The New York City Waterfalls (2008)
2008年にNYダウンタウンエリアで行われた《ザ・ニューヨークシティー・ウォーターフォールズ》。イーストリバー沿いに構造物を設置し、4つの巨大な人工の滝を創出させた。
photo by Julienne Schaer / courtesy Public Art Fund courtesy of Public Art Fund ©2008 Olafur Eliasson 
Your atmospheric colour atlas (2009)
2009年に開催された〈金沢21世紀美術館〉での個展で発表された作品《あなたが創りだす空気の色地図》。光と煙に満ちた展示室内では、人が動くたびに周囲の色が変わっていく。
Exhibition「Olafur Eliasson “Your chance encounter”」21st Century Museum of Contemporary Art Kanazawa (2009-10) photo by Keizo Kioku courtesy of 21st Century Museum of Contemporary Art Kanazawa
Your watercolour horizon (2009)
同じく金沢での個展で発表され、同館に収蔵されている《水の彩るあなたの水平線》。展示室に置かれた水盆が壁に水の波紋を映し出し、人の振動が新たな波紋を作る。
Exhibition「Olafur Eliasson “Your chance encounter”」21st Century Museum of Contemporary Art Kanazawa (2009-10) photo by Keizo Kioku courtesy of 21st Century Museum of Contemporary Art Kanazawa
<strong>The Weather Project  (2003)</strong>
オラファーを一躍有名にしたのが、2002年に〈テート・モダン〉で展示された《ウェザー・プロジェクト》。タービンホールに鏡と発光体、霧を用いて、人工の太陽を作り出した。
Shutterstock/AFLO
<strong>The New York City Waterfalls (2008)</strong>
2008年にNYダウンタウンエリアで行われた《ザ・ニューヨークシティー・ウォーターフォールズ》。イーストリバー沿いに構造物を設置し、4つの巨大な人工の滝を創出させた。
photo by Julienne Schaer / courtesy Public Art Fund courtesy of Public Art Fund ©2008 Olafur Eliasson 
<strong>Your atmospheric colour atlas (2009)</strong>
2009年に開催された〈金沢21世紀美術館〉での個展で発表された作品《あなたが創りだす空気の色地図》。光と煙に満ちた展示室内では、人が動くたびに周囲の色が変わっていく。
Exhibition「Olafur Eliasson “Your chance encounter”」21st Century Museum of Contemporary Art Kanazawa (2009-10) photo by Keizo Kioku courtesy of 21st Century Museum of Contemporary Art Kanazawa
<strong>Your watercolour horizon (2009)</strong>
同じく金沢での個展で発表され、同館に収蔵されている《水の彩るあなたの水平線》。展示室に置かれた水盆が壁に水の波紋を映し出し、人の振動が新たな波紋を作る。
Exhibition「Olafur Eliasson “Your chance encounter”」21st Century Museum of Contemporary Art Kanazawa (2009-10) photo by Keizo Kioku courtesy of 21st Century Museum of Contemporary Art Kanazawa

『オラファー・エリアソン 視覚と知覚』

デンマーク人監督によるオラファーのドキュメンタリー映画。家族といるときの穏やかな表情に人柄が覗く。2009年/77分。8月5日よりアップリンク、横浜シネマ・ジャック&ベティほか全国劇場ロードショー。