エリザベス・ペイトンの親密な肖像画。原美術館で個展開催中! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

エリザベス・ペイトンの親密な肖像画。原美術館で個展開催中!

NY在住のアーティスト、エリザベス・ペイトンが日本の美術館では初となる個展を開催中。20年以上肖像画を描き続ける彼女に、制作を貫く信念から最新の関心事まで、たっぷり話を聞きました。

1965年生まれ。「ニュー・フィギュラティヴ・ペインティング(新具象派)」の画家として、90年代初頭に颯爽とデビュー。人物や静物の絵には何層もの意味が込められ、さまざまに読み解くことができる。
愛する人の輝きを、永遠に遺すために描く。

そのストレートなメッセージによって90年代、アートの枠を超えてひろく影響を与えたエリザベス・ペイトン。時代のアイコンだったカート・コバーンの小さな油絵は、多くの人の心を捉えました。最近はオペラ、花、文学史や絵画史にも言及しながら、肖像画の世界を拡げ続けています。「20年たっても自分が同じ事を信じているのってナイスよね」と笑う彼女に、個展を開催中の原美術館で話を聞きました。
Q この展覧会には90年代から現在までの作品からあなた自身が選ばれた42点が展示されています。最新作はどの絵になるのでしょう?

《ルイ14世と廷臣たち》です。私の絵は、エリザベス女王やルートヴィヒを描くところから始まりました。それから突然、自分の生活のなかにいるヒロイックな人物にひかれるようになったんです。それでしばらくは、アーティストやミュージシャン、作家を描いていました。それでも、過去の人物もずっと描いていました。最近はこのアイデアを再訪しています。
《ルイ14世と廷臣たち 1673年》(2016) Courtesy of the Artist and Gladstone Gallery, New York and Brussels 2016年12月までニューヨークのグラッドストーンギャラリーで開催していた展覧会 『SPEED POWER TIME HEART』で発表された最新作品。
私は、何かをつくり出している人に興味があるんです。それによって他のみんなの気分がよくなるようなものをつくり出すことは、とても英雄的な行為だわ。ルイ14世も、とても多くのものをつくり出した人でした。まるで、アーティストのように。彼は自分が「世界はこうあるべきだ」と思うものをつくりだし、他の人も彼のような格好をするべきだと考えたの(笑)。最近またルイ14世についてよく知りたいと思うようになっています。

この展覧会は、今の私が夢中になっている世界を見せることが重要だと思ったんです。ただ、過去の作品を集めたようにはしたくなかったので。全体像を見てもらえるんじゃないかと思って。