兵庫・大阪で開催の『のせでんアートライン2021』に、津田直や原摩利彦、SPEKTRAの新作が登場! | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

兵庫・大阪で開催の『のせでんアートライン2021』に、津田直や原摩利彦、SPEKTRAの新作が登場!

兵庫県と大阪府の県境をはしる能勢電鉄沿線の一市三町にまたがるエリアで隔年開催している地域の芸術祭『のせでんアートライン2021』。光と音、食をテーマにした芸術祭に、注目アーティストの新作が集まりました。

原摩利彦 + 津田直《7+1 / 舞い降りてくる星辰、光を放つ》(c) 2021 Nao Tsuda 〈信徒会館 星嶺〉でのインスタレーションでは、北斗七星を神格化した妙見信仰や北極星信仰をテーマとした。
2年に1度開催される『のせでんアートライン』も今年で5回目。能勢電鉄開業100周年事業として始まったイベントで、地域の人々とアーティストが一体になった企画が毎回高く評価されている。

エリアの中心となるのは妙見山。関西に暮らす人々にとっては馴染み深い山で、北極星信仰の世界的な聖地でもある。この妙見山を軸に、能勢電鉄がつなぐ、兵庫県川西市、猪名川町、大阪府豊能町、能勢町の一市三町がイベントの舞台。今回のテーマは「Enlarged Mentality(視野の広い思考様式)」で、個人の “主観的” な五感や思想や文化を分かち合い、“客観的” な世界に反映していくことで、未来を考える機会を作りたいという思いを込めて開催されている。
原摩利彦 + 津田直《7+1 / 舞い降りてくる星辰、光を放つ》(c) 2021 Nao Tsuda 会場となる〈信徒会館 星嶺〉は、能勢妙見山の境内に1998年に完成。能勢妙見山は、北辰北極星を仏格化した妙見菩薩を祀る日蓮宗の寺で、この地に伝わる北極星信仰を感じられる神聖な場だ。
原摩利彦 + 津田直《7+1 / 舞い降りてくる星辰、光を放つ》(c) 2021 Nao Tsuda
注目は、写真家の津田直と音楽家の原摩利彦による作品。《7+1 / 舞い降りてくる星辰、光を放つ》と名付けられたインスターレションで、2つの会場で繰り広げられる。

1つ目の会場となる〈信徒会館 星嶺〉は、この地に続く妙見信仰を表した祈りの空間。建物内部に8つのスピーカーを配置し、そこから流れる音がゆっくりと回転していく。その音の動きはまるで、北極星の周りを動く星々のよう。外壁には言葉の作品が点在し、読むこと・聴くことで、心の内に意識を向けることができる。
原摩利彦 + 津田直《7+1 / 舞い降りてくる星辰、光を放つ》(c) 2021 Nao Tsuda 手紙処〈Stella〉では来場者が自由に手紙を書ける。
原摩利彦 + 津田直《7+1 / 舞い降りてくる星辰、光を放つ》(c) 2021 Nao Tsuda
原摩利彦 + 津田直《7+1 / 舞い降りてくる星辰、光を放つ》(c) 2021 Nao Tsuda
2つ目の会場は、よろづや2階の和室。この空間は手紙処〈Stella〉と名付けられ、原と津田が制作した便箋と葉書が置かれている。来場者はここで、自由に手紙を書くことができ、コロナ禍によって会うことが難しくなった人に向けて、思いを届ける場となる。
SPEKTRA(池田航成 + 園田基貴)の新作インスタレーション《Common》@Kousei Ikeda(SPEKTRA)
イベントのメインビジュアルにもなっているSPEKTRAの作品は、『のせでんアートライン』のスタート地点である川西能勢口駅の5番ホームに展示されている。@Kousei Ikeda(SPEKTRA)
妙見の森ケーブル黒川駅にある新瀧公民館で公開されているのは、京都を拠点に活動する実験者集団SPEKTRAの新作《Common》。手がけたのはメンバーのうち池田航成と園田基貴。光、音、映像を用いたインスタレーションで、キューブ状のモニターに鮮やかな映像が映し出される。テーマは間主観性。人間が共同で世界を感じることを再考させる作品に仕上がっている。

他にもアーティストの藤井達矢らが参加。一般公募作家も参加し、土地に根ざしたアートイベントを形にしている。

『のせでんアートライン2021 ―「光」と「音」と「食」の芸術祭 ―』

~2021年11月23日まで。能勢電鉄沿線~妙見山山頂エリアほかで開催。無料(一部有料イベントあり)。原摩利彦+津田直の作品は妙見山〈信徒会館 星嶺〉、よろづや2階 手紙処〈Stella〉で公開。SPEKTRAの作品は〈新瀧公民館〉にて公開。いずれも会期中の金土日祝のみ(22日は開催)。

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