ART
アート界をゆるがす “NFT”ってなんだ?
『カーサ ブルータス』2021年6月号より
May 11, 2021 | Art | a wall newspaper | text_Nobuyuki Hayashi
今年に入ってから「NFT」という最新技術がアート界隈を大きく賑わしている。その秘密に迫る。
今年に入ってからアート市場が熱く沸き立っている。話題の中心は「NFT」という技術だ。これまでコンピュータグラフィックスや映像といったデジタルアート作品は簡単に複製ができるなどの理由で、絵画や彫刻のようには市場取引が行えなかった。NFTはこれを可能にし、インターネット上の、アート作品を含むデジタルデータの所有権を保証するというものだ。
仕組みとしてはビットコインなどの暗号通貨と同じブロックチェーンを活用している。これはバーチャルなお金やアート作品といったデータの取引記録を「ブロック」と呼ばれる情報に分け、ネットワーク上の多数のコンピュータに暗号記録する技術で、偽造やデータの改ざんが難しく安全性が高い。だからこそ、バーチャルなお金や数十億円の値がつくデジタルアート作品の所有権を示すのに活用されている。
ところで、NFTでデータを買うとはどういうことなのだろう。
仕組みとしてはビットコインなどの暗号通貨と同じブロックチェーンを活用している。これはバーチャルなお金やアート作品といったデータの取引記録を「ブロック」と呼ばれる情報に分け、ネットワーク上の多数のコンピュータに暗号記録する技術で、偽造やデータの改ざんが難しく安全性が高い。だからこそ、バーチャルなお金や数十億円の値がつくデジタルアート作品の所有権を示すのに活用されている。
ところで、NFTでデータを買うとはどういうことなのだろう。
NFTとは?
「Non-Fungible Token」の略。日本語では「非代替性トークン」。複製が簡単なデジタルデータを一つずつ区別可能にし、所有権を主張できるようにした技術。これを使ってデジタルアートやゲームアイテム、ツイートなどを売買する市場が拡大。扱われる作品も急増中だ。
どうやって買うの?
たくさんあるNFT市場の中でも、最大規模で使い勝手も良いのが「OpenSea」。NFT作品は通常、Ethereumという暗号通貨で購入する。この準備の部分が複雑だが、同サイトはいち早く日本語化対応をしているため、この点でも迷うことがない。入門用としておすすめだ。
Loading...