ART
東京・表参道のギャラリー〈void+〉で、アートをさまざまな形で体験する。
May 16, 2021 | Art | casabrutus.com | text_Keiko Kusano
東京・表参道駅からほど近い南青山にあるアートスペース〈void+〉。ギャラリーとアートショップ、半屋外の展示スペースと、さまざまな機能を持つ同スペースで、庄司朝美の展覧会が行われています。
庄司朝美の個展『百目の鳥によせて』は、インディペンデント・キュレーター、カトウチカの企画による展覧会シリーズ「Unknown Image」の3回目となるもの。庄司朝美は、多摩美術大学で銅版画を学び、その後、半透明のアクリル板に神話的な油絵を描いた作品で「FACE2019」展でグランプリ、翌年には「五島記念文化賞」新人賞を受賞した注目の画家だ。
本展では洞窟のような空間の中で、来場者は手元の明かりだけで作品を見るという新たな鑑賞スタイルでの展示に挑戦。また、映像作家の中川周と共同制作した映像作品やドローイングも展示している。
本展では洞窟のような空間の中で、来場者は手元の明かりだけで作品を見るという新たな鑑賞スタイルでの展示に挑戦。また、映像作家の中川周と共同制作した映像作品やドローイングも展示している。
さらに、同時に〈void+stock〉でも庄司朝美の作品を展開。こちらは〈void+〉ギャラリーとは異なりホワイトキューブではなく剥き出しのコンクリート壁が印象的なショップ空間だが、その無機質な空間内でも庄司の幻想的な作品世界が際立つ。〈void+stock〉ではアーティストから期間限定で作品を預かり、展示・販売しているため、結果的に他のアーティストとの意外なコラボレーションとなっているのも面白い。
前を通りかかったときに、ふらりと気軽に入れるのもギャラリーの楽しみの一つだが、〈void+〉ではマンションの軒先的な半屋外の展示スペース〈void+eaves〉でも展示を不定期で行っている。この4月には3日間だけ「スン・テウ by soda」展が行われた。街なかにもアートを提供する試みは、私たちの暮らしのふとした瞬間に彩りを与えてくれる。表参道のアート巡りに欠かせないスポットだ。
前を通りかかったときに、ふらりと気軽に入れるのもギャラリーの楽しみの一つだが、〈void+〉ではマンションの軒先的な半屋外の展示スペース〈void+eaves〉でも展示を不定期で行っている。この4月には3日間だけ「スン・テウ by soda」展が行われた。街なかにもアートを提供する試みは、私たちの暮らしのふとした瞬間に彩りを与えてくれる。表参道のアート巡りに欠かせないスポットだ。
〈void+〉
東京都港区南青山3-16-14 1F。12時〜18時。日、月、祝日休。※6月1日追記:6月1日から『#3 庄司朝美「百目の鳥によせて」展』再開。6月22日まで会期を延長。〈void+stock〉も 再開中。最新の情報は公式サイトにてご確認を。