岡村靖幸×真鍋大度。旧知の二人が語る、アートとエンタメとテクノロジーと。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

岡村靖幸×真鍋大度。旧知の二人が語る、アートとエンタメとテクノロジーと。

『カーサ ブルータス』2021年4月号より

今年15周年を迎える〈ライゾマティクス〉が東京都現代美術館で個展を開催中。その創設メンバーの1人である真鍋大度の活動に、〈ライゾマ〉結成以前から注目していた岡村靖幸。仕事の場以外でも“2人だけのDJ大会”などで戯れ合う仲のいい2人に、展覧会のこと、エンタメとアートのこと、テクノロジーなどについて語ってもらった。

時折開催されるオンラインDJイベントでおなじみ、真鍋大度の仕事部屋を岡村靖幸が訪問。3,000枚のレコードを背に話は尽きない。岡村:コート/180,000円、 Tシャツ31,000円(共にサカイ。TEL03 6418 5977)他はスタイリスト私物。
2人の交流も15年以上。

岡村 〈ライゾマ〉が結成されるよりもずっと前に、家全体をスピーカーにしたらどうなるか? という実験を大度さんがされていたのを何かの資料で見て、面白いなぁ、すごいことを考えるなぁと思ったんです。

真鍋 よく覚えていますね。あれは2003年、僕はIAMASの学生でした。よく揺れそうな木造建築を探して実験しましたね。その後2006年頃に突然、岡村さんからメールが届いてとても驚きました。これってイタズラなのかも? って思ったぐらい。
Daitoを一躍有名にした再生180万回越えの映像。音から変換された電気信号を顔の筋肉に送り、表情を自動的にコントロールする実験。2008年YouTubeにアップされると海外から大反響を呼んだが、岡村ちゃんが真鍋を知ったのはもっと前!
岡村 任天堂のWiiコントローラーをハックして音や映像にエフェクトをかける作品をYouTubeで見つけて、自分の作品制作にも協力してもらえないかと連絡したのが最初でしたね。

真鍋 初めて岡村さんの仕事場に伺って、岡村さんのPCに音響系のアーティストしか使わないようなニッチなソフトがいくつもインストールされているのを見て、あ、これは話が早いなと思いました。
岡村の映像作品『マキャベリン』のメニュー画面も真鍋が担当。コラボは多い。
── その後、岡村さんのDVDのメニュー画面映像を真鍋さんが手がけたりと協働が続きましたが、その最たるものが2020年、NHK『SONGS』で四足歩行ロボット《Spot》を使った演出でしたね?

岡村 オンエアは昨年7月でした。コロナ禍という状況下で、MIKIKO先生が振付をし、〈ライゾマ〉が技術面でサポートしてくれるという、素晴らしい機会をいただき、ありがたかったです。自粛生活が続くなか、あらためて僕自身にもエンタメの楽しさを思い出させてくれました。

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