エスパス ルイ・ヴィトンが大阪に誕生。 ジョアン・ミッチェルとカール・アンドレの競演。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

エスパス ルイ・ヴィトンが大阪に誕生。 ジョアン・ミッチェルとカール・アンドレの競演。

『カーサ ブルータス』2021年4月号より

アートスペース〈エスパス ルイ・ヴィトン〉が表参道に続き大阪・御堂筋にオープンした。〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉の所蔵品から最初の企画展に選ばれたのは、アメリカの抽象画家ジョアン・ミッチェルと、ミニマルアートの旗手カール・アンドレでした。

ジョアン・ミッチェルとカール・アンドレの作品が展示された〈エスパス ルイ・ヴィトン大阪〉。
パリにある〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉の外観写真。ファサードに設置された。 LVマークの彫刻は建築家フランク・ゲーリー作。
フランク・ゲーリーによる〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉のデッサンと直筆メッセージ。
現代アートとそれに影響を与えた20世紀の重要な作品に特化してコレクションをする〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉。所蔵品を世界各地で展示するプログラム「壁を越えて」を展開している。その一環としてまず2015年に東京・表参道の〈エスパス ルイ・ヴィトン東京〉にて本プロジェクトが始動した。

そして昨年開業した〈ルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋〉の5階に、国内2つ目となるアートスペース〈エスパス ルイ・ヴィトン大阪〉が今年2月にオープン。天井高5mの無柱空間は、大型作品の展示も可能な自由度の高さが魅力だ。
ジョアン・ミッチェル《Cypress》1980年。油彩、キャンバス[二連画]。Fondation Louis Vuitton所蔵。
ジョアン・ミッチェル《Untitled》1979年。油彩、キャンバス[三連画]。Fondation Louis Vuitton所蔵。
カール・アンドレ《Draco》1979-2008年。ウェスタンレッドシダー(ベイスギ)材、31個のパーツの連なり。Fondation Louis Vuitton所蔵。
初の企画展にフォンダシオンが選んだのは、アメリカの女流抽象画家ジョアン・ミッチェルと、ミニマルアートを牽引したカール・アンドレの2人だ。2019年にパリの〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉で開催されたコレクション展でも、この2人の作品が組み合わされて展示された。

パリで活躍し、風景画や印象派に影響されながら豊かな色彩を用いた独特の抽象画の世界を切り開いた女流画家のジョアン・ミッチェル。かたや、素材そのものをあるがままに見せ、極力手を加えず、作品と周囲の環境の関係性を重視したカール・アンドレ。女性と男性、色彩あふれる表現と厳格さのあるミニマリズム、タブローと彫刻という、相反する性質を持つ2人の作家の作品が同じ空間に並べて紹介されることで、共鳴と緊張感が生まれている。

アートの醍醐味に気軽に触れられる空間として今後も楽しみだ。

JOAN MITCHELL / CARL ANDRE 《FRAGMENTS OF A LANDSCAPE》

鮮烈な黄色が印象的なジョアン・ミッチェルの油彩を2点と、長さ19mに及ぶカール・アンドレの彫刻を展示。作品名のDracoには龍という意味もあり、龍の背びれを思わせる。

〈エスパス ルイ・ヴィトン大阪〉

大阪府大阪市中央区心斎橋筋2-8-16 ルイ・ヴィトン メゾン大阪御堂筋5F TEL0120・00・1854。〜2021年7月4日。12時〜20時。休館日は店舗に準じる。入場無料(予約不要)。

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