ART
パティ・スミスや著名アーティストがアートで呼びかけ、「選挙に行こう!」
October 14, 2020 | Art, Culture | casabrutus.com | text_Mika Yoshida & David G. Imber
投票こそが世界を変える、とセレブやクリエイターが呼びかける草の根運動がいま爆発的に発生しているアメリカ。アーティスト達も「無料ダウンロード」で参戦です!
11月3日に迫る大統領選挙に向け、投票を呼びかけるビジュアルイメージを著名アーティストたちが無料提供中だ。立ち上がったのはジェニー・ホルツァーやロバート・ロンゴといった巨匠から、ミュージシャンのパティ・スミスにマイケル・スタイプ、話題の若手作家たちまで占めて74名! メトロポリタン美術館のファサードにも彫刻作品が展示される、アフリカを代表する現代美術家ワンゲチ・ムトゥもそのひとり。みな思い思いのやり方で『PLAN YOUR VOTE(投票の予定を今から組んでおこう)』と訴える。
ビジュアルは〈PLAN YOUR VOTE〉のサイトから誰でも無料でダウンロード可能。SNSなどで自由に拡散してもらうのが目的だ。全米およそ120もの美術館やギャラリーもタッグを組んで、サイトやSNSにこれらのビジュアルをアップしては投票の重要性を広くアピールする。〈MoMA 〉〈MoMA PS1〉、〈ブルックリン美術館〉、〈グッゲンハイム美術館〉を始めとするNY勢、〈SFMoMA〉や〈LACMA〉等の西海岸組はもちろんのこと、アリゾナ州の〈ツーソン現代美術館〉、テキサス州マーファの〈ボールルーム・マーファ〉やジャッド財団、またオクラホマやフロリダ、ユタなど保守的な州にある各地の現代美術館が積極的に取り組んでいるのが興味深い。
今回の大統領選はアメリカ史上もっとも「切実」な選挙と言っていい。〈PLAN YOUR VOTE〉ビジュアル拡散キャンペーンの発起人、ギャラリストのクリスティン・メシネオは「これが世間の意識を高める起爆剤となり、変化への推進力に結びつけば」と狙いを語る。
『PLAN YOUR VOTE』
11月3日に行われる大統領選挙の投票を呼びかけるため、著名アーティストたちがビジュアルイメージを無料提供中。