ART
写真家・オノデラユキの代表作、「古着のポートレート」シリーズが集結。
September 25, 2020 | Art | casabrutus.com | text_Housekeeper
世界的な写真家・オノデラユキの個展が、〈ザ・ギンザ スペース〉と〈ユミコチバアソシエイツ〉にて同時開催中です。〈ザ・ギンザ スペース〉では代表作「古着のポートレート」を11月29日まで、〈ユミコチバアソシエイツ〉では最新作を10月10日まで展示します。
パリを拠点に活動する世界的な写真家・オノデラユキの個展が、〈ザ・ギンザ スペース〉と〈ユミコチバアソシエイツ〉にて開催中。〈ザ・ギンザ スペース〉ではオノデラの代表作「古着のポートレート」を11月29日まで、〈ユミコチバアソシエイツ〉では最新作を10月10日まで展示する。
1993年に渡仏した後、1995年に発表した「古着のポートレート」シリーズで一気に注目を集めたオノデラ。以来、写真表現の可能性と領域を拡張する実験的な作品を次々と手がけてきた。「古着のポートレート」は、1993年に開催されたクリスチャン・ボルタンスキーの個展『Dispersion(離散)』で展示されていた古着を10フランで袋一杯に持ち帰り、パリ・モンマルトルのアパルトマンから見える空を背景に撮影した作品だ。生と死、ファッションと身体、個人のアイデンティティとコミュニティの歴史など、様々な文脈からの解釈が可能で、オノデラの多義的な制作の出発点となった記念碑的作品と言える。
全52作品ある本作は世界各国の美術館に収蔵されているが、今回〈ザ・ギンザ スペース〉の展示ではオノデラ自身が厳選した15 点を一同に観ることができる。
1993年に渡仏した後、1995年に発表した「古着のポートレート」シリーズで一気に注目を集めたオノデラ。以来、写真表現の可能性と領域を拡張する実験的な作品を次々と手がけてきた。「古着のポートレート」は、1993年に開催されたクリスチャン・ボルタンスキーの個展『Dispersion(離散)』で展示されていた古着を10フランで袋一杯に持ち帰り、パリ・モンマルトルのアパルトマンから見える空を背景に撮影した作品だ。生と死、ファッションと身体、個人のアイデンティティとコミュニティの歴史など、様々な文脈からの解釈が可能で、オノデラの多義的な制作の出発点となった記念碑的作品と言える。
全52作品ある本作は世界各国の美術館に収蔵されているが、今回〈ザ・ギンザ スペース〉の展示ではオノデラ自身が厳選した15 点を一同に観ることができる。
〈ザ・ギンザ スペース〉では他にも、暗闇で2台のカメラを向かい合わせ、被写体である片方のカメラのフラッシュ光だけで撮影した《camera》(1997年制作)を展示。高低差のある同ギャラリーの空間を活かした構成も見どころの一つだ。
同時開催の〈ユミコチバアソシエイツ〉における展示では、コラージュやペインティング、フォトグラム、ドリッピングなど、何らかが施された新作を発表する。写真を通して認知を揺さぶるオノデラの試みを体感できる。
『オノデラユキ FROM Where』
〈ザ・ギンザ スペース〉
東京都中央区銀座5-9-15 銀座清月堂ビルB2。TEL 03 5537 7825。9月8日〜11月29日。11時〜19時。10月19日、11月16日休。
『オノデラユキ TO Where』
〈ユミコチバアソシエイツ〉
東京都新宿区西新宿4-32-6 パークグレース新宿206。TEL 03 6276 6731。9月8日〜10月10日。12時〜18時。日曜・月曜、祝日休。
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