グッチによる韓国インディペンデント・アートの展覧会がソウルで開催中。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

グッチによる韓国インディペンデント・アートの展覧会がソウルで開催中。

韓国・ソウルの〈大林(デリム)美術館〉にて、〈グッチ〉が主導する『No Space, Just A Place』展がスタート。韓国のインディペンデント・アートシーンを中心に、新たなアートのあり方を提示する。

Olivia Erlanger《Ida, Ida, Ida!》(2020)Exhibition view, No Space Just a Place, Daelim Museum, Seoul (2020)
『No Space, Just A Place』展は、ソウルの豊かな文化的景観とコンテンポラリーアートシーンをサポートするために、〈グッチ〉が主導する多層的プロジェクトだ。新型コロナウイルスの影響で当初の予定から遅れての開幕となったが、7月12日まで、景福宮エリアの〈大林(デリム)美術館〉で開催中だ。また、5月6日からは、バーチャルビューもオープン。日本からでも、その世界観を体感できる。
ミュージアム外観。 No Space Just a Place, Daelim Museum, Seoul (2020)

『No Space, Just A Place』は、〈グッチ〉のクリエイティブ・ディレクターであるアレッサンドロ・ミケーレが社会に対して抱く思いをテーマに、革新的な美のビジョンで知られるミリアム・ベン・サラがキュレーションした展覧会だ。ソウルのアートシーンにおけるインディペンデント/オルタナティブ スペースにフォーカスする。

インディペンデント/オルタナティブ スペースとは、店先、ロフト、倉庫など、美術館や画廊とは異なる、多様な芸術表現を受け入れるアートスペースのことをさす。ソウルでは1990年代後半に既存のアート界に対する批判や疑問を投げかけるムーブメントが自然発生的に興り、現在のアートシーンが形成された。その過程において、インディペンデント/オルタナティブ スペースが続々誕生。多種多様なプロジェクトが展開されてきた。
ソウルの10のアートスペースが、それぞれのテーマをもとに展示を展開する。こちらは、身体にフォーカスしたYunjung Lee(イ・ユンジョン)による作品。 Yunjung Lee《Tongue Gymnastics》(2020); exhibited by d/p.Exhibition view, No Space Just a Place, Daelim Museum, Seoul (2020)
View of 『AVP Route』exhibited by Audio Visual Pavilion.Exhibition view, No Space Just a Place, Daelim Museum, Seoul (2020)
《I love we love we love I》by Space One; In the background: Jun Hyerim, Nothing is There Though #2, 2019; part of 『Index of Six Sides』 by Hapjungjigu.Exhibition view, No Space Just a Place, Daelim Museum, Seoul (2020)
今回の展覧会は、そんなソウルのアートシーンにおけるインディペンデント/オルタナティブ スペースの多様性と、〈グッチ〉による「エテロトピア」の新しい定義の省察からスタート。「エテロトピア」とは「他なる空間」の意味で、人と人、または人と環境が今までとは違う新しいアプローチで関わり合い、望ましい未来を構築する場のことだ。つまり、ミケーレの想像する「エテロトピア」を体現したものとして、韓国の現代アートシーンが紹介されていく。

開催にあたって、〈Boan 1942〉、〈Post Territory Ujeongguk〉、〈Space illi〉など、ソウルの10のインディペンデント アートスペースが選出。〈大林美術館〉の3フロアに、それぞれのアートスペースを代表する、あるいはサポートしているアーティストの作品を独自の展示方法で展開している。

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