原宿の秘密基地みたいな〈SKWAT〉|川合将人のインテリアスナップ | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

原宿の秘密基地みたいな〈SKWAT〉|川合将人のインテリアスナップ

インテリアスタイリストが街で見つけた素敵な空間を紹介する連載第9回目は、神宮前の〈SKWAT〉。原宿の路地裏に突如現れる秘密基地のようなスペースは、中村圭佑率いる設計事務所〈DAIKEI MILLS〉が始動させた新プロジェクトの拠点。展示ごとにガラリと様変わりする実験的なインテリアにも注目です。

〈SKWAT〉の第一弾としてオープンしたのは、以前はクリーニング屋として使われていた一軒家。2月22日までは期間限定のブックストア〈Thousandbooks〉として営業している。2階スペースはもとの壁の上にプラハのストラホフ修道院図書館の写真を壁に貼り大胆にイメージチェンジ。〈フロス〉の名作照明《ファンタズマ ピッコロ》も置かれている。
こんにちは。今回は、原宿駅から歩いて10分ほどの神宮前2丁目エリアにオープンした、〈SKWAT〉をご紹介します。

〈SKWAT〉は、外苑前の〈シボネ青山〉や、GINZA SIXの〈玉川堂〉、そして去年はフィンランドのインテリアブランドの〈アルテック〉日本初の直営ストアの内装も手掛けた設計事務所、ダイケイミルズを主宰する中村圭佑を中心とした新プロジェクト。

かつてクリーニング屋として使用されていた2階建ての古民家が拠点となっていて、現在はアートブック専門のディストリビューターである〈twelvebooks〉の取り扱う書籍を販売する期間限定のブックストア〈Thousandbooks〉として営業中です。
写真中央が、正面壁のみブルーに塗られた〈SKWAT〉の外観。建物が通りから奥まっているので見過ごしがちだが、手前の屋外スペースに積み上げられたコンクリートブロックにロゴがあるので、これを目印にするとわかりやすい。
まず驚かされるのは窓や扉、ベランダの手すりなどを除き、正面の壁だけが鮮烈なブルーの色に塗られた外観。お店なのかギャラリーなのか、はたまたアヴァンギャルドな人の住まいなのか……何とも判断し難い不思議な雰囲気。そして、既存の古い建物の姿を残したまま、部分的に新たに手を加えていくこの手法は、コンテンポラリーとクラシックの対比をテーマとして、内装にまで及んでいます。
1階奥のスペース。ブルーのパンチカーペットで仕上げた壁前には、レンガブロックを積んだ上にレントゲン写真を見るためのライトボックスを置き、〈SKWAT〉と〈twelvebooks〉のロゴを浮かび上がらせている。右下には、マックス・ラムのデザインした木製スツールの姿も。
以前の入居者が残したままの白い壁紙や天井の照明を侵食するように、外壁と同色のブルーのカーペットが床や壁を覆った空間は、かなりのインパクト。
壁に取り付けられた陳列棚は〈イケア〉の既製品をブルーに塗装したもの。背景には、ダブリンにあるトリニティ・カレッジ図書館の写真を壁紙にプリントしたものが貼られ、クラシックな風景に現代のアートブックが浮かび上がる。
〈twelvebooks〉の選書による現代のアートブックが陳列された棚の背景は、1階はアイルランドのダブリンにある〈トリニティ・カレッジ図書館〉、2階はチェコのプラハにある〈ストラホフ修道院図書館〉という、それぞれ歴史的な図書館の内装写真を大きくプリントした壁紙が大胆に貼られていて、だまし絵的な効果を発揮。決して広くない空間ながら、圧迫感を感じさせない、奥行きを演出しています。

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