せんだいメディアテークの透明な建築の秘密とは?|行くぜ、東北。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

せんだいメディアテークの透明な建築の秘密とは?|行くぜ、東北。

2001年に開館し、すっかり仙台の街並になじんだ〈せんだいメディアテーク〉。街の人に愛される透明な建築の秘密とは?

開館後、ここを訪れた伊東豊雄はカリム・ラシッドがデザインしたベンチに人々がさまざまな格好で座っているのを見て、バーナード・ルドルフスキーの著書「さあ横になって食べよう」を思い出したという。イエス・キリストの時代には寝椅子に寝転がって食べるのが正しいマナーだったと書かれた箇所だ。現代人から見ると行儀が悪いけれど、リラックスした姿勢をとることで精神も解放される。そもそも通常の建築「〜〜をするところ」というように機能が決められ、それにあわせて空間や間取りがつくられる。が、〈せんだいメディアテーク〉は「これをしなさい」といように機能を限定しない、自由な場所を提供してくれる建築なのだ。
7F 7階には80年代の日本の台所を再現したオープンセットがある。鷲田清一館長の「台所とは、ひとが自然を離れては絶対に生きてゆけないことをいやというほど思い知らされる場所なのである。」というテキストにインスパイアされてつくられた。通常は見学のみでセットには残念ながら入れない。
〈せんだいメディアテーク〉では目や耳が不自由な人も映画が楽しめる「バリアフリー上映」や、地域探検隊と協働で広瀬川右岸・大橋周辺の地域資源を発掘し、ガイドツアーなどを行う「おほはしアラウンド」、東日本大震災の記録のアーカイブなどさまざまな活動を行っている。何かをしに来てもいいし、目的なくやってきても何か面白いことが見つかる。こんな施設が自分の街にあったらいいのに、と思える建物だ。

〈せんだいメディアテーク〉

2001年開館。設計:伊東豊雄。宮城県仙台市青葉区春日町2-1。TEL 022 713 3171。9時〜22時。年末年始、保守点検日休。仙台市民図書館・映像音響ライブラリー/10時〜20時 (土日・休日は〜18時)。月曜、年末年始、保守点検日休。公式サイト

アクセス

東京駅から東北新幹線で仙台駅まで約1時間30分〜2時間。JR仙台駅より車で約7分。
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