バウハウス、グッゲンハイム美術館…これは欲しい! 名建築の石膏模型。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

バウハウス、グッゲンハイム美術館…これは欲しい! 名建築の石膏模型。

『カーサ ブルータス』2018年3月号より

アイコン的建築を石膏模型で再現する、イギリスの模型工房〈チーゼル&マウス〉を紹介します。

《バウハウス》195ポンド。
一番人気の《バタシー発電所》150ポンド。置物にも、壁掛けにもなる。
《バウハウス》195ポンド。
一番人気の《バタシー発電所》150ポンド。置物にも、壁掛けにもなる。
乳白色のなめらかな石膏でできたズシリと重い名建築の模型。裏にはエディションナンバーと製作者の名前も書かれ、丁寧に作られた工芸品といった感じだ。ロンドンから南に1時間ほどのカントリーサイド。牛が草を食む牧地に面した元農舎を改装した工房で、これを製作する〈チーゼル&マウス〉のオーナー、ロバート・ペイズリーさんに話を聞いた。

「以前は兄のギャビンとIT系の仕事をしていたんですが、二人とも手を使って作る仕事がしたくって。それで特に建築に詳しくもなかったのですが、デジタル技術を生かせる建築模型作りに挑戦することにしたんです。特に兄は子供の頃から工作が好きでしたからね」。

3Dモデリングソフトや3Dプリンターなどのデジタル技術を取り入れながら手仕事で模型を作ろう、というアイデアだ。ノミを意味するチーゼルと、コンピューターのマウスを合わせて名づけた〈チーゼル&マウス〉を2011年に立ち上げた。
自慢の模型を両脇に抱えたオーナーのロバート・ペイズリーさん。ひとつ、ひとつ、手作りです。
ドアの部分を切り取って、接着材で付けて仕上げる。
型抜きした石膏をサンドペーパーで磨いて仕上げる作業は根気がいる。
シリコン型に石膏を流し入れ、半日ほど置いてしっかり固め、型から取り出して仕上げに入る。
窓やドアなどはメタルのエッチング板を使用する。
自慢の模型を両脇に抱えたオーナーのロバート・ペイズリーさん。ひとつ、ひとつ、手作りです。
ドアの部分を切り取って、接着材で付けて仕上げる。
型抜きした石膏をサンドペーパーで磨いて仕上げる作業は根気がいる。
シリコン型に石膏を流し入れ、半日ほど置いてしっかり固め、型から取り出して仕上げに入る。
窓やドアなどはメタルのエッチング板を使用する。
「模型製作に関しても特に知識も経験もなかったんですが、試行錯誤しながら開発しました。製作スタッフも私のパパ友だったり、全くの未経験者ばかりですよ。みんなで技術を磨いてきました」。製作工程は、まず模型にする部分をモデリングソフトでデータ化し、3Dプリントで立体模型を出力。それをもとにシリコンで型を取り、そこに石膏を流し込む。固まったら型から出し、丹念にサンドペーパーで磨き上げる。窓やドアなどを接着すれば出来上がりだ。
NYの《グッゲンハイム美術館》は版権の関係で現地でのみ販売。
都市の3D地図シティースケープ。こちらはニューヨーク版で195ポンド。
NYの《グッゲンハイム美術館》は版権の関係で現地でのみ販売。
都市の3D地図シティースケープ。こちらはニューヨーク版で195ポンド。
「現在扱っている建築模型は70種類ほど。時代を代表するアイコン的な建築をピックアップしています。一番人気はバタシー発電所、次はバウハウスですね」。

建築の版権は国によって違い、処理が面倒なこともあるらしい。そのほか、世界各都市の5000分の1の3D地図もある。共に手頃なサイズで、壁に掛けられるところも人気の理由のようだ。「おかげさまで毎年売り上げが上昇中です。ビスポーク注文も増え、全体の25〜35%ぐらいでしょうか。データがあれば製作もスピードアップできます」。現在、ファンズワース邸など、パビリオンシリーズを開発中とのこと。「リクエストがあったらぜひメールしてみてください。

チーゼル&マウス

オンラインで注文すると日本にも発送してくれる。送料込み価格の提示あり。東京ではリビング・モティーフや代官山 蔦屋書店等で取り扱いあり。工房での販売は行っていない。 TEL (44)1273 251 335。