ARCHITECTURE
日本の大工の知恵が詰まった、〈竹中大工道具館〉が面白い!
April 9, 2016 | Architecture, Culture, Design, Travel | casabrutus.com | text_Naoko Aono photo_Kunihiro Fukumori
〈竹中大工道具館〉に行ったことがありますか? ニッポンの美しい木の建築を生み出してきた、棟梁の秘密を体験できるミュージアムです。今回は特別に、館長の赤尾建藏さんが館内を案内してくれました。
1984年に開館した〈竹中大工道具館〉。そのルーツは今から60年ほど前にさかのぼる。その頃、電動工具が急速に普及し「このままでは伝統の大工道具やそれを使った大工の技が途絶えてしまう」という危機感が広がったのだ。そこで苦労して日本全国から大工道具を集めて開館したのが本館だ。2014年には現在の場所に移転、新しい建物でより展示も見やすくなった。
現在の〈竹中大工道具館〉の設計ももちろん、竹中工務店の手によるもの。建物自体が日本の大工の高度な技を感じられるものになっている。約32,000点の収蔵品のうち、常設展示室には1,000点ほどが展示されており、見て、触って、香りをかぐ、と五感で棟梁の技や木の建築のすばらしさを学べる仕組みになっている。
常設展示室でまず目に飛び込むのは唐招提寺の柱の原寸大模型。巨大な柱や、その上で梁や屋根を支える組物を間近に見られる。
現在の〈竹中大工道具館〉の設計ももちろん、竹中工務店の手によるもの。建物自体が日本の大工の高度な技を感じられるものになっている。約32,000点の収蔵品のうち、常設展示室には1,000点ほどが展示されており、見て、触って、香りをかぐ、と五感で棟梁の技や木の建築のすばらしさを学べる仕組みになっている。
常設展示室でまず目に飛び込むのは唐招提寺の柱の原寸大模型。巨大な柱や、その上で梁や屋根を支える組物を間近に見られる。
「本物の唐招提寺では遙か下から見上げるしかないけれど、ここでは横からも見えるから、組み方がよくわかるでしょう」と赤尾館長。間近に見る柱はすごい迫力だ。釘を使わず、147のパーツを組み合わせて造られている。会場には組み方を解説するビデオも上映されている。
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