2020年夏も変わらず佇む10の名建築を巡るドラマ。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

2020年夏も変わらず佇む10の名建築を巡るドラマ。

『カーサ ブルータス』2020年11月号より

ついに最終回を迎えた、池田エライザさんと田口トモロヲさんが主演を務めたドラマ『名建築で昼食を』。作中でも巡った名建築の見どころを、ドラマの原案となった『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築散歩』の著者である甲斐みのりさんに聞きました。

▼ドラマで巡った建築のうち3スポットの見どころ。

【アンスティチュ・フランセ東京】1951年竣工。設計は坂倉準三。「外観も教室も、白い天井を支える青いシャピニオン(キノコ)型の柱が特徴的。館内の配色は、フランスの国旗と同じく、赤、青、白で統一。建物の中央に位置する塔の中の、巻貝のような二重らせん階段も必見です」(甲斐みのり)
【自由学園明日館】1921年竣工。設計はフランク・ロイド・ライト。「高さをおさえて地に沿い広がる草原様式の建物。中央ホールの幾何学模様の窓、そのホールに置かれた六角形の背の椅子や壁画、食堂の照明など、かつてそこが女学校だったことを想像して眺めると感慨もひとしお」(甲斐みのり)
【目黒区総合庁舎】1966年竣工。設計は村野藤吾。「南口玄関で存在感を放ちながら軽やかに見えるアルミのひさし。天井にガラスモザイクで四季が表現されたエントランスホール。美しい曲線を描く螺旋階段。かつて生命保険会社の本社だった巨大なビルの中は見どころあまた」(甲斐みのり)
都内の名建築の数々を、その場所でいただける名物グルメとあわせて紹介した甲斐みのりの著書『歩いて、食べる 東京のおいしい名建築散歩』。以前にカーサでも紹介したこの本が、今夏なんとドラマの原案に。『名建築で昼食を』(テレビ大阪/BSテレ東)は、建築模型士の植草千明(田口トモロヲ)と、将来はカフェ開業を夢見る春野藤(池田エライザ)がともに名建築を巡って、空間を味わい、その背景を学び、食を楽しむ。新たな切り口の “建築ドラマ” とあって、SNS上では放送のたびに建築ファンたちの反応が盛り上がった。

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各回で10の建築を巡ったドラマは最終話を迎えたが、原案の著書を携えれば、作中の二人さながらに名建築を巡ることができる。2020年夏も、そしてこれから先も、変わらず佇む名建築の数々を、ドラマの余韻に浸りながら何度でも訪れたい。

真夜中ドラマ
『名建築で昼食を』

テレビ大阪/土曜 深夜0時56分〜1時26分。BSテレ東(BS7ch)&BSテレ東4K(4k7ch)/土曜 深夜0時〜0時30分。放送後1週間、スマホアプリ「TVer」でも見逃し配信を行う。

甲斐みのり

文筆家。旅や散歩、手みやげや名建築などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。近著に54篇の随筆を集めた『たべるたのしみ』(ミルブックス)がある。

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