【展覧会リポート】ブローニュの森に浮かぶゲーリー建築ができるまで。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

【展覧会リポート】ブローニュの森に浮かぶゲーリー建築ができるまで。

この秋、東京に旋風を巻き起こしているフランク・ゲーリー。表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中の「フランク・ゲーリー/フォンダシオン ルイ・ヴィトン建築展」をリポート。ゲーリーの近作〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉にフォーカスしています。

〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉photo_Iwan Baan
パリ北西部、ブローニュの森に浮かぶ帆船のような建物。ガラスの「帆」が日の光を反射してきらきらと輝く。中のテラスでは「帆」から降り注ぐ光と風を浴びながらブローニュの森とパリの街並みが一望できる。この上なく心地よいゲーリーの最新美術館建築〈フォンダシオン ルイ・ヴィトン〉は完成する前から大きな注目を集めていた。開館後は財団が所有する近現代美術を中心にした意欲的な展覧会でアート界でも評価が高い。

この美術館の開館から約1年、現代美術ファンや建築好きの新しい巡礼地として人気の同館ができるまでを追った展示の見どころを、財団の創設からたずさわってきたLVMH モエ ヘネシー・ルイ ヴィトンのジャン=ポール・クラヴェリ氏とセバスチャン・シェルエ氏に聞いた。
この美術館の構想は約25年前、ルイ・ヴィトンとLVMHがアートや音楽を支援する財団を設立したことがきっかけだ。2000年にはパリにその拠点となる施設を作ろう、という計画が持ち上がった。では建物は誰に設計してもらうのがいいだろう? 〈グッゲンハイム・ビルバオ美術館〉を見たLVMHグループの社長兼CEOであるベルナール・アルノーはフランク・ゲーリー以上にふさわしい人物はいないと直感したという。彼はブローニュの森で同グループが所有する子供向けの遊園地、「アクリマタシオン庭園」の一角に敷地を用意、ゲーリーを招いた。
本物はブローニュの森に浮いているけれど、東京の街に浮かぶゲーリーの模型もまた見もの。 © LOUIS VUITTON / YASUHIRO TAKAGI