速報:あの “オークラ” が帰ってきた! 〈The Okura Tokyo〉9月12日開業。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

速報:あの “オークラ” が帰ってきた! 〈The Okura Tokyo〉9月12日開業。

〈ホテルオークラ東京〉旧本館が53年間の歴史に幕を閉じてから、4年。いよいよ9月12日、〈The Okura Tokyo〉としてリニューアルオープンする。父・谷口吉郎が生み出した無二のロビー空間が建築家・谷口吉生の手によって見事に引き継がれた。

〈The Okura Tokyo〉は、地上41階建て〈オークラ プレステージタワー〉と、17階建て〈オークラ ヘリテージウイング〉の2棟からなる。〈大倉集古館〉を加えた三棟が六角形の「水鏡」を囲む。
正面〈オークラ プレステージタワー〉、左〈オークラ ヘリテージウイング〉、右〈大倉集古館〉。旧本館ロビーは、〈オークラ プレステージタワー〉のメインロビーとして完全復元された。
〈オークラ プレステージタワー〉と向かい合って立つ〈大倉集古館〉。今回のリニューアルにあたって、6mほど移築された。
谷口吉生の意向により、「水鏡」の中央には新たに柳が植わっている。
〈The Okura Tokyo〉は、地上41階建て〈オークラ プレステージタワー〉と、17階建て〈オークラ ヘリテージウイング〉の2棟からなる。〈大倉集古館〉を加えた三棟が六角形の「水鏡」を囲む。
正面〈オークラ プレステージタワー〉、左〈オークラ ヘリテージウイング〉、右〈大倉集古館〉。旧本館ロビーは、〈オークラ プレステージタワー〉のメインロビーとして完全復元された。
〈オークラ プレステージタワー〉と向かい合って立つ〈大倉集古館〉。今回のリニューアルにあたって、6mほど移築された。
谷口吉生の意向により、「水鏡」の中央には新たに柳が植わっている。
建て替えのニュースが駆け巡ったのは、2014年5月。以後、国内外のクリエイターやアーティストから『なくならないで、私のオークラ!』と、惜しむ声が続々とあがり、本誌2015年1月号で「ニッポンのモダニズム建築を救え!」と題して、大きく特集。誌面のみならずムービーやドローンなどを駆使し、改修前の姿を記録に収め、オンライン上で世界へ発信した。

当時の様子はこちら

あのムーブメントから4年…。カーサは、9月12日15時の開業を目前にした〈The Okura Tokyo〉に潜入。多くの人々に愛されてきた意匠を引き継ぐと同時に、現在、そして未来のゲストの利便にも適う――継承と進化とを両立させた新・ロビーは、誰もが待ち望んでいた空間だった。

・谷口吉郎の意匠を引き継いだロビー空間

まるで生き写しのように、旧本館ロビーを完全復元。
中身はLED化された《オークラ・ランターン》。麻紐で柄を表現している外側のプレートは再利用された。
新たに手作業でに完全修復された《麻の葉文様の木組み格子》。
《梅の花のテーブルと椅子》。椅子はファブリックを張り替え、テーブルは見事に塗り直されている。
龍村美術織物により新たに製作された《四弁花文様》。開業当時の図面に倣い、経年劣化による色合いも表現している。
《竹の葉障子》。
当時のままに移設された《世界時計》。
まるで生き写しのように、旧本館ロビーを完全復元。
中身はLED化された《オークラ・ランターン》。麻紐で柄を表現している外側のプレートは再利用された。
新たに手作業でに完全修復された《麻の葉文様の木組み格子》。
《梅の花のテーブルと椅子》。椅子はファブリックを張り替え、テーブルは見事に塗り直されている。
龍村美術織物により新たに製作された《四弁花文様》。開業当時の図面に倣い、経年劣化による色合いも表現している。
《竹の葉障子》。
当時のままに移設された《世界時計》。
《オークラ・ランターン》の名で親しまれた、切子玉をモチーフにした照明。大間障子の上部から繊細な光を注がせる、麻の葉紋の木組み格子。上から見ると“梅の花”のように見えるテーブルと椅子……。生まれ変わった〈The Okura Tokyo〉のロビーでも、それらの意匠は、忠実に復元されている。例えば、“木組み格子の組まれ方にミリ単位の凹凸がつけられていた”点など、唯一無二の空間を陰で支えていたディティールを丁寧に読み解きながら、職人とともに復元を行っていった。

一方で、「大花生け鉢」の背後に立つ金の間仕切りや、メザニン(中二階)へと続く印象的な階段、レセプションの木目調のバックライトなど、谷口吉生の手による新たな意匠も美しく調和している。継承された部分はもちろん、こうして新たに生み出された細部もまた、 “オークラ”にしかない魅力をこの〈The Okura Tokyo〉に宿らせている。