好環境をフルに生かしたザ・ファームに30年前の名車で。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

好環境をフルに生かしたザ・ファームに30年前の名車で。

ただ買いに行くだけではない、植物を見て、知って、楽しむことができる画期的な専門店が大阪の北、茨木にオープン。早速、復刻版ランクル70で訪ねてみた。

〈せかいのしょくぶつえん〉といういちばん大きな温室の前にて。珍しく高価なものも多く、植物ファンに早くも人気を博しているという。
大阪の中心部から北へ、大阪モノレールの終点に彩都という新しい住宅地があって、その先にこの〈ザ・ファーム〉がある。キラキラした感じの集合住宅が点在する丘を越えると、まず道が極端に細くなり、高い建物など一切ない田園風景になる。その道の両側にザ・ファームの建物や売り場が並んでいるわけだが、なだらかな傾斜に身を委ねるような店舗の設け方で、以前はここに本当の畑や温室があったのだろうと思わせる。背景にはおっとりした丘が見えて、ここはそもそも地形が抜群に良いのだと気づく。聞けば、この辺りは昔から佐保村と呼ばれてきたというが、その恵まれた環境に植栽系デザインの名人たちが手を入れたのだから怖いものなしといった雰囲気、開店間もないのに見事に土地に馴染んでいた。
現在も世界各地で販売されている現役モデル。日本では1984年〜2004年まで販売された。
今回はランクル70のピックアップトラック。いかにもクラシック、でもよく考えれば作業用のピックアップにデザイン上さらに何を求めればよいのだろう。これぞ究極のスタイルである。30年前にヘビーデューティー4WDの決定版として登場したナナマルの限定復刻モデルで、去年夏から約1年販売され、ちょうどこの6月末に生産終了、売り切ったところでおしまいというクルマだ。見た目もそうなら中身もある種の究極で、電子制御機構のほとんどないシンプルな作り。つながりがはっきり感じ取れるクラッチペダル、いかにもタフそうで時々ゴリつくシフトレバー、低いギア比のステアリングなど、悪路走破には大切な特性ではあっても、フツーのクルマとは全然違う。意外な驚きだったのは高速性能で、燃費こそ良いとは言えぬが、エンジンの粘り強さと想像以上の伸びの良さのおかげで、5速に入れっぱなしで何時間もクルーズできたこと。思いがけず楽しいドライブとなったが、クルマとの間に電子が介在しないというのは、ひとつの問題提起だろう。
園芸用具、用品の品揃えの豊富さは圧倒的。
同じものが一か所に大量に売られているような郊外型大型店舗のディスプレーとは一線を画すデザイン。

巡礼地:THE FARM UNIVERSAL

買える植物園、を標榜するが、それ以上に何とも和むレジャー施設的な雰囲気のある大規模な園芸ショップ。SOLSOの齊藤太一がディレクションを務め、細部にまで配慮の行き届いたデザインが施されている。今後レストランがオープンするなど、新しい仕掛けを構想中。大阪府茨木市佐保193-2 TEL 072 649 5339。公式サイト

巡礼車:トヨタ・ランドクルーザー”70” ピックアップ

現行のランクル・プラドやFJクルーザーの4リッターV6と同じエンジンを採用。今回の限定発売ではもちろんSUVスタイルの5人乗り《バン》もある。このダブルキャブのピックアップはこれまで国内では販売されたことがなく、非常にレア。3,500,000円(トヨタ自動車株式会社お客様相談センター TEL 0800 700 7700)。