VEHICLE
Chill CARS|明快な設計思想を持った、永遠のスポーティ・サルーン。
『カーサ ブルータス』2021年7月号より
June 13, 2021 | Vehicle, Design | Chill CARS | photo_Futoshi Osako text_Izuru Endo illustration_Daijiro Ohara
高級車メーカー〈BMW〉が生み出すサルーンは、思い通りに走れるハンドリングと、切れ味良いエンジンフィール、高品質を特徴とする。そのわかりやすい哲学により、多くのユーザーを虜にし続けてきた。
現代に至るこのイメージを生み出したのが、1961年に発表した新世代サルーン《1500シリーズ》と、1966年デビューの2ドアサルーン版《02シリーズ》だった。中でも1968年に追加された《2002》は、さらにエンジンの性能を向上。実用性を備えたスポーティ・サルーンとして、今なお高い人気を誇る。
その理由に、《2002》が全体的に持つ明快さが挙げられよう。余分なデコレーションやプレスラインも見られない内外装は、極めてスッキリとした印象だ。大きな窓と細いピラーも、繊細なスタイルを強調。尖ったようなノーズからは、精悍さも感じられる。軽くコンパクトな車体に高出力エンジンを積むという、高性能車のセオリーで開発されていることも、クルマのキャラクターとして明快だ。
《2002》は、デビューから50年以上が過ぎた。登場時と現代では、交通環境や時代背景が大きく異なるのは確かだが、良いクルマと評価されるためのファクターは、当時とあまり変わっていない。だからこそ、明快な設計思想を持つ《2002》は、2021年の路上でも大いに輝いて見える。この魅力は、これからも褪せることはないだろう。まさに永遠のスポーティ・サルーンなのである。
その理由に、《2002》が全体的に持つ明快さが挙げられよう。余分なデコレーションやプレスラインも見られない内外装は、極めてスッキリとした印象だ。大きな窓と細いピラーも、繊細なスタイルを強調。尖ったようなノーズからは、精悍さも感じられる。軽くコンパクトな車体に高出力エンジンを積むという、高性能車のセオリーで開発されていることも、クルマのキャラクターとして明快だ。
《2002》は、デビューから50年以上が過ぎた。登場時と現代では、交通環境や時代背景が大きく異なるのは確かだが、良いクルマと評価されるためのファクターは、当時とあまり変わっていない。だからこそ、明快な設計思想を持つ《2002》は、2021年の路上でも大いに輝いて見える。この魅力は、これからも褪せることはないだろう。まさに永遠のスポーティ・サルーンなのである。
country: Germany
year: 1968-76
seats: 5
size: L4,230×W1,590×H1,410mm
price: approx 3,000, 000 yen
special thanks to Yohei Koyama
※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。
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