Chill CARS|肩肘を張らずに乗れる、時代を先取りした小さなSUV。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS
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日産 ラシーン
その一つが、1994年に〈日産〉が発売した小型SUV《ラシーン》だ。遊び心あるデザインやコンセプトを持つ、“パイクカー” と呼ばれる少量生産車のモデルだ。

《ラシーン》は、都会から自然の中まで生活の場を広げることができるクルマ、がコンセプト。あえて装飾をそぎ落とし道具に徹したような外観からは、高級車のような威圧感はなく、かといってチープな雰囲気もない。アフターバブルの時代は、目を三角にして乗るような高性能車や、高級装備を盛り込んだ高級車であふれていたため、《ラシーン》のシンプルさは新鮮だった。

《ラシーン》はSUVを謳っていたが、ベースの《サニー》をSUVらしく仕立てただけだったので、実際には本格的な悪路走破能力はなかった。あくまでも、肩肘を張らずカジュアルに乗る「SUV的な小さな乗用車」だった。

それはまさに、現在の市場でヒットしている小型SUVの性格そのものではないだろうか。販売終了から20年以上が経った現在でも《ラシーン》が高い人気を保つ理由はそこにある。流行に流されず、むしろ時代を超越してきた《ラシーン》なら、これから先も時代の先端に居続けることができるかもしれない。
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分類上はSUVに属するものの、ハードな四輪駆動車のイメージは皆無。雰囲気は優しく、穏やかだ。
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カジュアルさを引き立てる、明るい内装色とチェック柄のシート。
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平らなダッシュボードの造形は、シンプルな外観に呼応している。
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四角く見えるクルマだが、直線を引いてデザインされた箇所は意外に少なく、豊かで張りのある面で構成されている。

country: Japan
year: 1994-2000
seats: 5
size: L4,210×W1,695×H1,515mm
price: approx 900,000 yen

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※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。

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