龍馬と隈作品の町、檮原に最新のポルシェ・マカンで。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook-a facebook instagram line twitter youtube

龍馬と隈作品の町、檮原に最新のポルシェ・マカンで。

高知県は四万十川上流の森の中の町まで走った。隈研吾の建築が4つもある、ということで知られる檮原(ゆすはら)へ。マカン・ターボの無敵のフラットライドを味わいながら、2,000kmのドライブ。

高知市から西へ90km、四万十川源流近くの山あいの町、檮原まで走った。東京から900km弱のドライブだ。

人口3700人足らずの町だが、〈坂本龍馬、脱藩の道〉の存在は歴史愛好家をときめかせ、隈研吾の作品が4つあり、小さな町ゆえすべてをたやすく見て回れることは建築好きを大いにそそる。〈雲の上のホテル〉、総合庁舎、まちの駅〈マルシェ・ユスハラ〉、そしてこの〈木橋ミュージアム〉の4つだが、前からこの橋を見てみたかった。
橋といっても生活に供するためのものではないし、常にギャラリーとして機能しているわけでもない。訪れた客は自由に上って橋から外の景色を楽しむことができるのだが、周囲をはるかに高い山に囲まれているので絶景というほどでもない。それより木質の内観のカッコよさ、その仕上げの丁寧さのほうに視線が持っていかれる。再び外に出てゆっくりと木組みの様子を眺めると、隈研吾は本当に木材と伝統工法が好きで、それを内外に発信し続けているんだなと得心がいく。もちろんここ檮原も昔は林業主体の地だった。だから実際に身を置いてみると、遠い昔の優れた棟梁たちの仕事ぶりに現代の建築家が思いを馳せている姿が見えるような気がする。
常に静かな印象がするのは、やはり古来の宗教建築のディテールを感じるからか。