Chill CARS|シンプルで独創的な、クルマ史上屈指の名作。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

Chill CARS|シンプルで独創的な、クルマ史上屈指の名作。

『カーサ ブルータス』2019年8月号より

ミニマムなサイズの中に、マキシマムな機能を詰め込むと、どんなクルマができるか。絶好の証左が《スズキ・ジムニー》だ。

スズキ ジムニー(2代目)
《パンダ》《ミニ》、最近では《スマート》と、小さなサイズのモデルは歴史的に多い。ただし機能は、都市で人と荷物を運ぶことにほぼ限定されてきた。

〈スズキ〉が1970年に初代を発表した《ジムニー》は、本格的なオフロード性能という、もうひとつの機能を盛り込んだところが注目に値する。前後とも固定式のサスペンション、副変速機つきのパートタイム4WD、それに細くて大径のタイヤ。おかげで欧州でも森林の作業などで重宝されるようになった。
クラシックなステアリングのスポーク部と四角と円で構成されたモダンなダッシュボード。
バンは大きな開口部のゲートを持つ。
6.00R16のバイアスタイヤ(取材車は標準ホイール)や、車体構造をシンプルにするための外ヒンジが付いたドアなど本格的。
4段変速機のシフトレバーの下に、悪路で力を出すための切り替えレバーが設けられている。
クラシックなステアリングのスポーク部と四角と円で構成されたモダンなダッシュボード。
バンは大きな開口部のゲートを持つ。
6.00R16のバイアスタイヤ(取材車は標準ホイール)や、車体構造をシンプルにするための外ヒンジが付いたドアなど本格的。
4段変速機のシフトレバーの下に、悪路で力を出すための切り替えレバーが設けられている。
ここで紹介する1981年発表の2代目は、直線基調のスタイルで、曲線を使っているのはタイヤとヘッドライトぐらい。でもよく見ると、クラムシェル型のボンネットなど、細かいところまでデザインに凝っているのがわかる。

標準のバンに加え、オープンもあればパノラミックルーフと呼ばれる背高のボディもと、バリエーションが多いのも魅力だ。

〈スズキ〉の二輪《カタナ》を手がけたドイツの〈ターゲットデザイン〉がデザインに関与しているという噂だった。それほど、日本車ばなれした機能主義的グッドデザインだったのだ。

シンプルだけれど独創的、という点では、この2代目は《ジムニー》史上ベスト。いや、クルマ史上でもベストデザインのひとつだ。
country: Japan
year: 1981-98
seats: 2(+2)
size: L3,195×W1,395×H1,700mm
price: approx 2,000,000 yen
special thanks to FLAT Inc.(TEL 03 5747 6664) ※データと価格は、撮影車両を参考に算出したものです。