【特別連載】皆川 明の旅の日記 #13 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS facebook line twitter

【特別連載】皆川 明の旅の日記 #13

6月、北欧に出かけたミナ ペルホネンデザイナー皆川 明が、旅の合間に見つけたあれこれを綴ります。

今日は雨が降りました。
タルトゥに唯一あるアルヴァ・アアルトの家を見に行きました。とても端正な趣きで加飾の無い住み心地の良さそうな家でした。建築はクライアントの美意識にも大きく左右されるものだと思うので、発注者の美意識も高くなければ成しえないことがあるなぁと思いました。
午後は船でもう一度ヘルシンキへ向かいます。アアルトの自邸と展覧会をもう一度を見た後に、ユヴァスキュラのアルヴァ・アアルトのサマーハウスへ向かいます。アアルトの引く線は緩やかな雲の流れや水の流れを感じます。そのことが住まいと自然を繋げているように僕は思います。
その後はアルヴァ・アアルト美術館を訪れました。自身の美術館を設計するというのも珍しいけれど、その建物自体が自身の作品として存在しているというのは説得力があるものです。建物の細部まで行き届いたデザインと素材にアアルトの感性を感じます。展示も部屋の再現や多くのスケッチなどが見る事が出来てとても勉強になりました。

アアルト建築を今回は集中して見る事ができ、アアルトの考えやデザインへの姿勢を体験できたことは、自分の今後のデザインに少なからず影響を与えると思いました。

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皆川 明

みながわあきら 〈ミナ ペルホネン〉デザイナー。1995年にブランドを設立。生地から手がける服は独特の世界観をもつ。近年では家具、食器、インテリアファブリックなどのデザインも手がけ、活動の幅を広げている。2016年には青山にライフスタイルショップ〈call〉、2017年には代官山に素材を売る店〈マテリアリ〉、金沢に町家を改装した〈ミナ ペルホネン金沢店〉など新店も続々。著書多数。本誌からも書籍『今日のまかない』特別編集ムック『ミナ ペルホネンと皆川 明』を発刊。