“自然” で選ぶ、訪れたい日本の聖地。【山・森・木編】 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

“自然” で選ぶ、訪れたい日本の聖地。【山・森・木編】

『カーサ ブルータス』2020年1月号より

山、岩、森、木、池、海、川、島。日本の神様はどこにでも宿ります。自然の中に聖性を感じ、あらゆるものに神を見出す。日本古来の信仰の形は、とてもシンプルでおおらかです。自然と深く結びついた “聖地” をご紹介します。

【山】大神(おおみわ)神社(奈良|桜井)
祭神である大物主大神は産業や方除(ほうよけ)、治病など生活全般の守護神。古来、三諸山や神山と呼ばれてきた三輪山は円錐の形が美しい高さ467mの山。大鳥居は1984年建立。
奈良県桜井市三輪1422 TEL 0744 42 6633。授与所9時〜17時(12月〜2月は〜16時30分)。登拝受付9時〜14時。登拝料300円。入山禁止日もあり。入山規則は厳守のこと。
【森】仁科神明宮(にしなしんめいぐう)(長野|大町)
平安後期、伊勢神宮の御厨を守るために勧請された。伊勢神宮に倣って20年に1度の式年遷宮祭を行っており、ちょうど今年が実施年にあたる。現在の社殿は江戸時代初めのものだが、日本古来の神明宮の様式を正確に伝えていることから、本殿、釣屋、中門が国宝に指定されている。
長野県大町市社宮本1159 TEL 0261 62 9168。
【木】武雄神社(佐賀|武雄)
御船山の東の麓に鎮座する神社。第12代から16代まで、5代の天皇に仕えたと伝わる伝説の忠臣、武内宿禰(たけうちのすくね)を主祭神としている。境内には全国6位の巨木「武雄の大楠」(写真)のほか、根元で結ばれた2本の檜が再び樹の中ほどで枝をくっつけた「夫婦檜」も御神木として祀られている。
佐賀県武雄市武雄町大字武雄5335 TEL 0954 22 2976。
【山】大神神社(奈良|桜井)
・登拝して神徳に包まれる神祀りの原点を見るお山。

創祀の由来が記紀に記された、日本最古の神社とされる。出雲の大国主神の前に現れた大物主大神が国造りを成就させるため、「吾をば倭(やまと)の青垣、東の山の上にいつきまつれ」と三輪山に鎮まることを望んだという。山そのものを神体山として、本殿を持たない祭祀の原点を今に伝えている。山を御神体とする神社は数多いが、大神神社はその代表だ。

【森】仁科神明宮(長野|大町)
・鬱蒼とした森の中に佇む日本最古の神明造を持つ神宮。

さまざまな動植物が共存し、神の姿を投影しやすかったであろう森。仁科神明宮は、参道脇の大杉、杉や檜が生い茂る緑豊かな境内、社殿や境内を囲うように密生した森林など、神社の周辺一帯が森になっている。江戸時代終盤、江戸城本丸普請のため御神木が伐採されることになった際は住民が団結して幕府に直訴し、森を守ったという逸話が残る。

【木】武雄神社(佐賀|武雄)
・大楠と夫婦檜、2つの御神木を有する神社。

樹木を神の依代として神聖視している神社は多く、その木は御神木として注連縄などが張られて特別に扱われる。武雄神社で祀っているのは、「武雄の大楠」と呼ばれる樹齢3,000年の楠。幹回り20m、高さ27m、象の足を思わせる根元がごつごつした樹皮の中央地表部には12畳もの広さの空洞があり、内部には天神が祀られている。

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